人狼ゲームでの決め打ちについて

人狼に絶対はない。全ての判断が不確定情報によるものである。
だから経験者は決め打ちしない。ここで決め打ちをミスすれば負ける、それが5:5、6:4レベルの確実さなら、どちらも生きるような選択肢を取る。このような選択を重ねて最終局面の決め打ちで8:2、9:1、あるいは10:0(論理的に詰み状態)に持っていく。
時に経験者は決め打ちする。中盤で7:3の決め打ちを通さないと最終局面で2:8になる、という判断ができる場合、中盤でも勇気ある決め打ちをする。
経験者は大局観を持ってるし吊り手計算もできるので、この「決め打つ箇所」の判断ができる。
もう一つ。例えば初心者に取っては5:5の場面でも、経験者に取っては9:1に見えている場合もある。推理力、というか推理材料を材料を拾う能力がある。判断保留する必要がない場面で決め打てるので村を有利に持っていける。
以上、決め打つポイントと決め打ちの成功率が正確なので、経験者がまとめ役の村は強い。


さて、人狼側としては、最終的に3:7、4:6くらいにしたい。最終日に灰が3人なら3:7であり、灰が2人でも5:5である。8:2、9:1くらいに印象差がついてしまうと、どう弁明しても厳しい。
村が始まった時点では材料がなく2:8、3:7レベルである。村が進むに連れて材料が整っていき、高確率で人狼が吊られてしまう状況になる。よって人狼側としてはできるだけ材料を与えないように、占い師を殺したりキーマンを殺したりして確率を上げず、材料の少ない状態で決め打たせる必要がある。
もう一つ。8:2と見せかけて実は8を選ぶと間違い、という状況を作り出す。仲間切りであったり、狼から狼への黒判定であったり、真占い師の乗っ取りであったり。決まれば鮮やか。
成功率は低いが、できることなら目指したい勝ち方である。