環境問題の件
市民のための環境学ガイド:京都議定書への対応再考が面白く考えさせられる。
■要点
- 今のペースじゃ京都議定書(※)を守るのは無理。マジ無理。
- やろうとすれば、よっぽど過激な対策打たないとだめ。
- 家庭関係増えすぎ。もっとがんばれ。
※2012年に1990年比でCO2排出量を6%削減する。
■さて。
リンク先の記事はエコ社会を実現するために「エコじゃないビルは壊す」を初めとした過激主張なんだけど確かに思うところはある。というのは、最近新築マンションから築15年のアパートに引越しをしたんだが、断熱材というのかな?とにかく家の作りが全然違う。前のマンションは冬は暖房いらず、夏も1~2週間程度の冷房で住んでたが、今の所は外温より室温の方が高いというトホホ具合。風通し悪いし。てなわけで、省エネビルにしろ!というのはかなり有効かと。理想論だけど。
その他、住居関連で手軽に実践できる事っていうと「太陽光なんちゃら」シリーズかな。太陽熱温水器は知らなかったけど、ソーラーパネルだったら設置例も多いし太陽光発電システム見積工場に頼めば相談乗ってくれるし。
■個人を動かすのは難しい。
そりゃ企業は対策しますよ。浮く電気代の桁が違う(しブランドイメージも向上できるし)。対して個人の場合、エコ生活して電気代減ったとしても2000円~3000円。それと「便利」を天秤にかけると…ねぇ。どっかのサイトで見たんだけど「温暖化対策に一番付与するのは?」ってアンケートに対して企業がんばれ!って回答率が7割とか8割とか。ITmediaでも「冷房は28℃」に関する1つの疑問てな記事が出てるくらいだし、俺一人が温暖化対策したって…って思ってる人多いんじゃないかな。
ただそれって選挙で「俺の1票じゃ組織票には勝てない」って言ってるのと同じじゃないかな?
■結局
庶民を動かすのはカネしかないんじゃないかなー。ちょっと思ったのは電気代を電話料金みたいに「無料通話分」をつける。んで設定された以上電気を使わなければ無料!(0円ってインパクトでかいと思うよ。)その代わり、一度はみ出すと鰻上りに伸びる。つまり節約してる人と節約してない人の金額差をでかくしてやればいい。
「環境税」って銘打つと「税金とる前に天下りやめろ」とかで議論の方向性がずれるんで、あくまでトータルは±0になるように。非エコな人からエコな人に金が流れるようにすればいい。
■ここで車の話
高校から社会人まで10年間自転車通勤の僕ですが、とうとう車買っちまいました。といっても遠出メインで使う予定だし、半径15kmは自転車で移動しようかなーと思ってます。
…って発想にみんながなればいいのになぁ。「2人以上で移動するとき」とか「遠出するとき」とか「車を使う閾値」をどんどん上げてやれば車を使う頻度も減ると思うんですけど。なんでも車使うってのはカネ持ってる人。なので「車は贅沢品だから使いたけりゃカネ払え」ってのは正論だと思います。車がないと生活できない田舎なら軽や小型車使えばいい。そうじゃなけりゃやっぱり贅沢。ということで、ガス代に環境税かけられても仕方ないかなぁと思います。
とはいえ。高齢になればなるほど若い僕以上に車が必要となるので、ひとまとめに論ずるのも難しいけど。
そうそう。アスキーのコラムで書いてたけど、近い将来電気自動車みたいなクリーンエネルギーが主役になったら、今のタバコみたいにガソリンがフルボッコにされて
「ガソリンで走るスポーツカーとか乗ってもいいよ。12000円/Lだけど。」
みたいな世界になるかねも。
■2012年になったら
どうするんかね。「約束守れませんでしたー」で済ますつもりなんだろうか?カネ払ってで解決するにしてもその時日本が金満とは限らないし、アメリカから
「だからあの時批准しなければよかったのにープププwww」
とか欧州から
「日本しょぼwwwさすがいまだに原発推進国www」
言われるのかね。日本大好きなみなさんなら日本のプライドを守るため省エネに取り組んで欲しいんですがどうでしょう?
個人的には京都議定書守るためって名目でコンビニの24時間営業禁止とかがいいんじゃないかな?最初は不便に思うけど元々24時間とかが贅沢すぎるんであって、すぱっとお役所権力で禁止した方がみんな(特に従業員)が幸せになれると思うな。
(2007/8/20 0:20 追記)
2012年にどうなるかという話であるが、世間の意識が高まればコンビニの24時間営業禁止やガソリンへの環境税は実現可能かな、と思う。世間の意識が高まる、というのは環境汚染は悪いと盲目的に信じる雰囲気が作られる事である。この手の話は真実など関係ない洗脳戦なんで、それこそ水にありがとうというと綺麗な結晶ができるくらいのノリで推し進めるのが効果的である(そういう意味では武田さんみたいな科学的見地から客観的に状況を分析する人は疎ましい存在かもしれない。)
その暁にはエコを無視したブログが炎上したり「非エコを助長するテレビ番組だ!」とか抗議電話が寄せられたり、非エコな行動がネットで叩かれるようなじめじめした雰囲気になるであろう。
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