「仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか」読了

本のタイトルは煽りで、継続性が大切なビジネスで成功する人は、同じく継続性が大切な「筋トレ」でも成功する確率が高いという話。逆に筋トレをすることでビジネスに必要な要素を身に付けられるよという本です。

■1章2章は良かったが…

この本は筋トレの方法論ではなく、筋トレをすることによる精神的メリットを書いた本。筋肉は1日にしてならず。トレーニングの本質=継続第一を実感する事により

  • 世の中にあふれる「すぐに成果が上がる」「すぐに儲かる」なんてありえない。
  • 成長するためのプロセスは省略できない。
  • 何かを成し遂げるには年単位で取り組む必要がある。
  • 人間の意志は当てにならないので、継続する"仕組み"を作ることが重要

などなどを実感できる。

僕も1年ほどダイエットに取り組んでいるが、1週間じゃ全然変わらない。1ヶ月じゃほとんど変わらない。3ヶ月でちょっと変わったかな、という感じである。けど上手くトレーニングを習慣化したことで、目先の結果に捕らわれず今まで継続できている。「1年後に1kg痩せてればいいか」ってのんびり思考が継続の一つ。

継続が大切なのは勉強も同じ。今はネットで"1つの問いに対する1つの答え"は簡単に得られるけど、"知識を体系的に身につける"には時間がかかる。「勉強の成果は階段状に伸びていくので、最初は全く変わらないがある日突然できるようになる」って言うしね。

ということで、継続することの重要性を最近実感している。

あとはトレーニング中に分泌される体内成分によって脳が冴えるという話が面白かった。俺もジョギングしてる時に限ってアイディアが浮かぶので、忘れないように頭で反復しながら急いで家に帰りますw 今度からは携帯持って行ってメモしよう。

■3章以降

3章以降はトレーニングの基礎やジムの選び方が書いてあるが…。残念ながら逆にトレーニング意欲が落ちてしまった。というのは、僕が典型的な"加算型人間(まずは自分の手の届く範囲から初めてゆき、徐々に膨らませていくタイプ)"なので、いきなりジムだパーソナルトレーナーだと言われても今の自主トレが否定されているようで迷いが生じてテンションが下ってしまったのだ。

逆に「よーし!今まで全然運動してなかったけどパパジムに通っちゃうぞー!」的な人は3章以降も面白いと思うが…。人気トレーナーが暴くジムの実態、って感じかな。

仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか (幻冬舎新書 や 5-1)
山本ケイイチ
幻冬舎
売り上げランキング: 58