世界経済を把握するための経済指標まとめ

サブプライム後の新資産運用で提唱されている「捉利」について纏めてたらもう1エントリできあがったので投稿。前のエントリより緩め。

■日経平均だけじゃなく他の指標も見ようね

という話しです。なのでこれからいろんな指標を見ていくわけですが、重要なのは速報性の高い指標を見るということ。例えば日本政府が最近「景気が減速してる」と認めましたが、そんなのみんな分かってて株価も下がりきってて全然役に立たねぇよという話し。

■アメリカ経済≒世界経済の指標

(米)雇用統計
月初めの金曜日に発表。非農業部門雇用者の前月比に注目する。というのは、米企業は景気が悪くなるとすぐに雇用を削る→個人消費が鈍化する→景気悪化となるため。

ISM製造業景気指数
毎月第一営業日に発表。米国版日銀短観みたいなもん。

■日本経済

日銀短観
3月・6月・9月・12月の調査を4月・7月・10月の初旬と12月の中旬に発表。いろんな企業に業績を「1.良い 2.さほど良くない 3.悪い」の3択で答えてもらう。特に大企業の業種判断指数(DI)が注目される。

■世界経済

・各国の金利差
中央銀行(FOMC/ECB/日銀金融政策決定会合)の定例会議や中央銀行(FRB議長/ECB議長/日銀総裁)のトップ発言に注目しよう!スケジュールは証券会社のHPでチェック!

・各国の消費者物価指数(CPI)の伸び率
日本以外の先進国は1.5%~2.5%が順調に経済が成長している証拠。乱高下していると危ない。ちなみに日本のCPIは毎月月末に発表。

・各国の経済成長率(GDP)
各国共通で四半期に発表される。速報性は低いが変動率が高いと与える影響も大きい。

■その他

  • 日本株に限っては外国人の売買動向を確認するのが重要。なぜなら日本の株式市場の60%は外国人が占めているから。東証 : 投資部門別売買状況を見ればおk。
  • トレンド(上昇・ボックス・下降)を見るのも大事。けど指標の方が優先。トレンドと指標が同一方向に一致したら確実に一致した方向に動く(P.192)

こんなもん。
ちなみにこの本では「相場がわかんねー時は現金化しちゃえ><」と提唱していることも面白い。