液晶ディスプレイ・レコーダー・キャプチャボードの遅延について調べてみた。

前回のエントリ:[アナログキャプチャボードを買ってみた](http://prius.cc/d/20090919_analogcapture.html “アナログキャプチャボードを買ってみた”)で
「ダイレクトプレビュー製品を買ったけど思った以上に遅延が我慢できない」
ところまで書きました。
どれくらい遅延するかと言うと、**スト4でジャンプ大キックを出そうと思ったら、キックが出る前に着地して立ち大キックが出る**レベル。シューティングなども先読みで弾を避けないといけないので非常に辛い、というか無理www 他の方も、ダイレクトプレビューに頼らずテレビでプレイしているケースが多いみたい。
参照:[VIPで初心者がゲーム実況するには@ Wiki – キャプチャーボードのラグを回避する方法](http://www18.atwiki.jp/live2ch/pages/140.html “VIPで初心者がゲーム実況するには@ Wiki – キャプチャーボードのラグを回避する方法”)
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んじゃうちのこの方法でやろうか、と思ったのですが…。**うちにはテレビがないんです。**デジタルレコーダー(東芝:RD-E302)をチューナーにしてHDMIで液晶モニタに画像映してるんです。じゃあレコーダーのコンポジット端子(赤白黄色の端子)に映像を出してやればいいんじゃね?と試したところ**キャプチャボードよりはマシだけど、やっぱり遅延するー!**調べたところ、レコーダーを通す事で処理フローが増え、出力端子から映像を出すまでラグが発生するみたい。
> [レコーダを使ったゲーム画面キャプチャ:録画編 – ☆なよなよエックス星☆ – Yahoo!ブログ](http://blogs.yahoo.co.jp/pavespecter/22258425.html)
> XBOXをDVDレコーダーとTVに接続します。
> レコーダ経由でゲーム画面を見ると、映像が遅延するのでレコーダとTVに映像と音声を分配します。
### 具体的な遅延時間を計測する。
[液晶テレビはどれくらい遅延するのか](http://www.fumi2kick.com/rrtalk/archives/965)のrerofumiさんように出力音声のタイムラグで遅延時間を計測しました。rerofumiさんが使用されているオシロスコープがなくてもPCのオーディオデバイスorマイク機能で測れます。
(2009/9/30 9:51追記)
秒間60フレームで撮影できるビデオカメラを持ってるならこっちの方がお手軽かも。
[ゲームの応答速度を計測する方法 – Radium Software](http://d.hatena.ne.jp/KZR/20080605/p1)
#### 測定環境
信号出力元はXBOX360。カブラー外し技を使ってHDMIとコンポジットケーブルから音声を同時出力。コンポジットケーブルはFVC-131を使ってさらに二分配(分配によるラグ発生はない)。信号受信先はPCのオーディオデバイスのステレオ入力端子。LとRに別々の経路で出力された音声を接続し、ずれを計測しました。
#### 測定機器と経路説明
測定機器は以下の3種類。
* 液晶モニタ:LGのW2442PA。[wikiによると](http://www19.atwiki.jp/w2442pa-bf/pages/17.html)遅延は約1フレーム(15ms)らしいが…。
* デジタルレコーダー:東芝のRD-E302。
* PCのキャプチャボード:IO-DATAのGV-MVP/GX2。ダイレクトプレビュー機能がついてるので、ON(ハードウェア)・ON・OFFの3種類を測りました。PCのスペックは[こちら](http://prius.cc/d/20071226_amd690g_jisakupckumitate.html)。
音声取り込み用のオーディオデバイスはONKYOのSE-U55X。
使った経路は以下の4種類。
1.直接出力
XBOX360のコンポジットケーブルを直接オーディオデバイスに接続。これを基準経路として他がどれだけ遅延しているか調べます。
XBOX360→(コンポジット)→オーディオデバイス
2.液晶モニタ
XBOX360からHDMI経由で液晶モニタに出力し、ヘッドホン端子からオーディオデバイスに接続。
XBOX360→液晶モニタ→オーディオデバイス
3.デジタルレコーダー
XBOX360からコンポジット経由でデジタルレコーダーの入力端子に接続し、出力端子からオーディオデバイスに接続。
XBOX360→デジタルレコーダー→オーディオデバイス
4.キャプチャボード
XBOX360からコンポジット経由でキャプチャボードの入力端子に接続。オーディオデバイスの出力端子からオーディオデバイスの入力端子に接続。この経路をダイレクトプレビュー機能ON(ハードウェア)・ON・OFFで計測。
XBOX360→PC(キャプチャボード→オーディオデバイス(出力))→オーディオデバイス(入力)
#### 測定結果
|~音声取込方法|~遅延(ms)|~遅延(フレーム)|
|直接出力|0|0|
|液晶モニタ|0ms|0|
|デジタルレコーダー(TOSHIBA RD-E302)|75ms|4.5フレーム|
|キャプチャボード(ダイレクトプレビューONハードウェア)|139ms|8.3フレーム|
|キャプチャボード(ダイレクトプレビューON)|220ms|13.2フレーム|
|キャプチャボード(ダイレクトプレビューOFF)|568ms|34.1フレーム|
|★液晶テレビ(32型)|39ms|2.3フレーム|
|★デジタルレコーダー(TOSHIBA RD-Z1)|192ms|11.52フレーム|
※ 1フレーム=1/60秒=17ms
※ ★はrerofumiさん計測。参考としてどうぞ。
実験データは最後に画像でUPしておきます。
### 結論
どうやら**大画面・高画質の液晶テレビ、高スペックのデジタルレコーダーほど遅延が大きい**ということみたいです。その証拠に、rerofumiさんが持っている液晶テレビ・レコーダーと比べて僕の液晶モニタ・レコーダーは遅延が少なかった。高画質回路の処理時間が遅延となって現れるんでしょう。そして**ダイレクトプレビュー機能は使えない**ことが数字でも改めて証明される結果に。まぁダイレクトプレビューなしからすると全然マシですが、これじゃアクションはもちろんロープレするにもストレス溜まるよ…。僕の体感では
* 液晶モニタ(遅延なし):全くラグを感じない。スト4も無問題。
* デジタルレコーダー(75ms遅延):アクションやSTGは先読みが可能だが、先読みを意識すればできないことはない。RPGは全く問題ない。
* キャプチャボード(ダイレクトプレビューONハードウェア)(139ms遅延):アクションやSTGで先読みしても無理。RPGでも少しストレス溜まる。
* キャプチャボード(ダイレクトプレビューON)(220ms遅延):快適にゲームができない。
といった感じです。


次エントリでは
* 遅延なく
* できるだけ綺麗な画質で
* 追加費用を抑える
を目的に録画環境を考えます。
以下、計測結果の画面ショット。

1:1.直接出力-2.モニタ
1.1.直-2.モニタ
2:1.直接出力-2.レコーダー
2.1.直-2.レコ
3:1.直接出力-2.キャプ(ダイレクトプレビューONハードウェア)
3.1.直-2.キャプ(プレビューONハードウェア)
4:1.直接出力-2.キャプ(ダイレクトプレビューON)
4.1.直-2.キャプ(プレビューON)
5:1.直接出力-2.キャプ(ダイレクトプレビューOFF)
5.1.直-2.キャプ(プレビューOFF)

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