Kindleとitunes動画と自作出版と自作動画

Kindleが発表されていろいろとニュースを読んでいたけど、特に興味は沸かなかった。Kindleを電子書籍リーダーとするなら、年に10冊も(ここ3ヶ月で1冊も読んでないからもっと少ない)本を読まない僕に取っては無駄になりそうだから。逆に本を読む機会が少ないからこそ、実物を手にとって読みたい、という欲求はある。
「Kindle買えばもっと本を読むようになるよ」という提案もありそうだが、道具によって自分の生活を変えられるのも、それはそれでしゃくだからしばらくは買わないだろう。
僕がKindleを買うとしたら、以下の様なケースだと思う。
#### 市販の本より安く売っている
ハードカバーで1400円で電子書籍が500円!とかだったら魅力がある。実はitunesのスノーボード動画なんかはそうで、DVDのパッケージで買うと3000円~4000円する所が、itunesのストアなら500円~1500円くらいで売っている。
#### お友達の本がたくさん売っている
twitterのフォロワーさんで電子書籍を出した方がいらっしゃるのだが、そういったケースが増えてくると「Kindle買ってお友達の売上に貢献するか…」となる。あとは同人誌とか。ドミニオンマニアックスZEROがKindleで独占販売!とかなら、一部の層には相当Kindleが普及すると思う。
あと、前にtwitterで「教科書を電子書籍化して毎年4月に分厚い本を買わなくてもいいようにしよう」と提案したのだが、そのレベルで電子書籍が標準になればさすがに持っていると思う。


Kindleで気になるのは「素人の電子書籍出版のハードルが一気に下がるんじゃないか」ということ。今までは「電子書籍出版したんだ!すげー!」となっていたのが、これからは単なる手段の一つとして見られるかもしれない。そういう意味では、電子書籍創世記に出版してランキング掲載の実績を作ると、後々有利になるんじゃないかな、と思ってる。
実際、Web上で文章を書いてお金を儲ける手段としては有料メルマガや有料ブログが多いのかな、と思う。あれが月額700円~800円なのに対して、一本書いて500円、ってのはお金的に結構割に合わないと思う。ということで、電子書籍を出版するというのは、お金の面より「後に残る」とか「自分の思いを纏められる」という著者側の"思い"(都合)が強いメディアなのかな、と思う。
本を書いてみたい、という欲求はある。何を書くかは置いといて、本を書いたことがある、という実績を作りたいという欲求である。ただ客観的に見ると、これから先は本を書いたという実績が希薄化するだろうし、伝えたいことがなければただの自己満足で終わる気がする。


(ここから自分正当化)
ところで僕は友達と一緒に自作のスノーボードDVDを作っている。1年かけて撮影・編集を行うため結構たいへんで、作ってる中で5回くらい「作らなきゃよかった」とか後悔している。この動画をyoutubeにUPした結果、1000再生程度である。よって「世の中に残す」という意味では、苦労の割にリターンが低い作業である。
けど、嬉しいのは、近い友だち数人はDVDを見て泣いてくれたこと。まぁ別に泣いてもらうために作ってるわけじゃないけど、それほど期待してくれて、その結果に応えられたってのは嬉しい。そうじゃなくても、いろんな人から本当に良かった、感動したって言われて、まぁ苦労した甲斐はあったのかな、と思っている。
電子書籍などで"実績"を残したい、と思う自分がいる一方、実績を残すには非効率的な作業に没頭している自分がいて面白いな、と思っている。