人生で三本の指に入るほどの苦労

転職活動の面接で 「今までの人生で苦労したことってありますか?」って聞かれたんだけど、ぱっと思い浮かばなかったので 「別にないです。」って答えました。
けど、今考えるとこれって
* 今まで苦労したことを話し
* それをどうやって乗り越えたのかを話す
っていう面接のテンプレだったなーと気づきました(遅い)


けど今までの人生で「苦労」ってキーワードで連想することあんまりないっていうか、**苦労=辛い事って割と避けてます。**例えば小4の時にサッカー部に入ったけどリフティングできなくて1年で辞めたし、大学受験は苦労せず合格しそうな大学選んで受かったし、理系だけど研究が嫌だから学部卒で就職しちゃったし。あ、ついでにギターは練習嫌でやめちゃった。
ただ、人生全然がんばってないかっていうとそうでもなくて、スト2で昇竜拳出す練習したし、苦手教科の社会の暗記だってがんばったし、電気屋バイトで販売成績伸ばすためにトーク練習した。それらを振り返って「嫌だった」とは思わない所が、それなりに楽しく頑張れてたのかな、と思うわけです。
つまり今までの人生で**「苦労」**ではなく**「頑張ったこと」**はそれなりにある。嫌と思わず楽しく頑張れる範囲で人生歩んで来たのかな、と思います。
そんな人生を肯定していたのですが。


最近スケボーをしていて。友達が「俺、今じゃオーリー(スケボーのジャンプ)できるようになったけど、人生で三本の指に入るほど苦労したね」って言ってたんです。その時に冒頭の面接官の言葉が蘇ってきて。**嫌々の努力=苦労を出来る人の方が強いのかな**、と。
というのは俺、その友だちよりスケボー始めたの早いんですけど、全くオーリー下手なんですね。オーリーっていうのはどんな種類の苦労が必要かって言うと、
* 野球で毎日素振り100回するとか
* 音楽で譜面を全くミスなく100回毎日演奏するとか
* 英単語で辞書丸ごと一文字一句丸暗記するとか
そういう苦労です。「楽しく練習しよう」ってのが難しい種類の練習が必要なのね。
オーリー練習って中々続かなくて、たまーに練習してがんばってる風の俺だけど、嫌でも毎日練習するくらいじゃないと、ただのワナビーじゃねぇの、って思っちゃうわけです。スケボーだけじゃなく、俺が「嫌々の苦労」をできる人だったら、もうちょっとサッカー上手くなってたかもしれないし、偏差値高い大学行ってたかもしれない。
ということで、今まで「苦労」を避けた人生を肯定してきたけど、レベルアップするには嫌々の苦労も必要かもな、と思った今日でした。
### 余談
けど、仕事で「嫌々の苦労」って感じたことないんだよね。端から見れば地味でしんどい作業でも結構楽しんでやってる。自分にとっての「苦労」と「楽しいがんばり」の境界線がよく分からないんだけど、少なくとも仕事スイッチが入って、楽しくがんばれてるのかな、と思います。
よって面接官が「今までの人生で苦労してない奴=仕事を土壇場で放り投げる奴」と判断するなら、それは関連が低いんじゃない?と思うけど、甘い?だって自分の趣味では「苦労」も厭わないけど、仕事では出来るだけラクしたい奴かもしれないじゃん?
※追記
ちなみにこの面接を受けた企業からは、後日内定を頂いた。