BONX使用レポート:2016/1/3 神立高原

年始にBONXが2セット届いたので試してきました。
BONX-ウェアラブルトランシーバー- オフィシャルサイト
2016-01-03 21.51.13

天気

ピーカン+ぽかぽか陽気でBONX試すには最高のシチュエーション(ゲレンデの雪は少なくてヤバい)(写真取り忘れました。)

使用端末

端末名回線名OS名
Xperia Z3BICSIM(docomo MVMO)Android 5.0.2
Xperia Z1fdocomoAndroid 4.4.2
iPhone 6sSoftbankiOS 9.2

初期設定

BONX | Wearable walkie-talkie | SUPPORT | MANUAL
BONXヘッドセットの認識~会話の開始までスムーズでした。

使用感

動作安定すれば、かなり良さそうな感じがしました。遠くの相手の声が耳元で聞こえるというのは思った以上に安心感があり、普通に会話しているような感覚が続けば世界が変わりそうな。問題は、動作がいまいち安定しない…。

音声遅延

状況にもよりますが、2秒~3秒ありました。これが影響大きくて例えばパークでメイクった時に「いぇ~い!」って言うと、相手に聞こえるのは次のアイテムのアプローチになる。
逆に、相手が見えない時は音声遅延が気にならず。というのは、相手が見えない時 = “今のは○○~"という会話内容じゃなく"次どこ滑る"とか"そろそろ休憩する"とかリアルタイム性の低い会話なので、気にならないのだと思いました。あと、1人トイレ休憩から戻った後に仲間が今どのあたりを滑ってるか、簡単に確認するのはよいと思いました。BONXなければLINE入れて気づいてくれるの待ちだけど、滑ってる途中にLINE入って気づかず、リフト乗って携帯チェックして初めて気づくってのが良くあるので…。これをBONXでリアルタイムに連絡取れるのは革命的だと思います。

動作安定度

Xperia Z3 ⇔ Xperia Z1fでの通話がメインでしたが、Z1f側のBONXが何回か落ちる?部屋から弾かれて、また部屋を立て直すというのを2,3回やりました。まだベータ版ということなので、正式版ではさらなる安定を期待しています。昼休みにiPhone版でやったら動作快適で安定していた感がありました。次はiPhone⇔iPhoneでやってみたいな。

音声品質

うーん、良くないです。最高にいい状態で少し音声品質の悪いIP電話、という感じで、通常~品質悪けりゃぽにょぽにょした機械音の中に相手の声が混ざる…という感じで、聞き取りに集中しないと聞き取れない、みたいな。んで、滑りに集中できない、みたいな。

明らかに改善してほしいところ

ノーマルモードとハンズフリーモードを切り替える時の音が同じ。メインボタン2秒押しでトグルで切り替わるのですが、今どっちのモードか分からない。んで、ノーマルモードでミュートのまましゃべり続けて聞こえません、とかあったので。ノーマルモードになった時は音2回、ハンズフリーモードは音1回など、分かるようにしてもらえると助かります。

バッテリー

持ちました。昼間に測って残量60%だから、1日ゲレンデで使う分には問題なさそうか?今回がぽかぽか陽気だったので、極寒の地で試してみようと思います。

まとめ

音声遅延・音声品質。この2つが改善されれば理想が現実になる製品だと思います。
で、一番の衝撃はBONXのヘッドセットを買わなくてもBONXアプリが使えることです。BONX自体はあくまでbluetoothヘッドセットであり、BONXアプリがskypeのグループ会話のように動作する。じゃあBONXヘッドセットは何かというと、スノーボードや自転車などの高速移動中での会話のうち、音声を拾って風切り音をそぎ落とす事に特化したヘッドセットであり、BONXアプリはBONXヘッドセットの音声をインプットとした前提でチューニングされた会話アプリ、と理解しています。
じゃ、BONXアプリがあればBONXヘッドセットはいらないのか?と考えたのですが、防水・バッテリー性能・風切り音カット機能などいろいろ考慮すると、市販製品で移動速度50km/hで会話できるハンズフリー製品ないよね、となると思います。
逆にBONXヘッドセットをbluetoothヘッドセットとして、他のIP電話アプリ(LINEやskype)を使うとどうか?こっちの方が音声品質良かったら買った身としては悲しいです…。
と思ったら、BONXアプリはBONX以外のイヤフォンやヘッドセットと繋ぐことはできないみたいです…。

余談1

最初、BONXを試そうとフリーランしながらがんばって話そうとして結局フリーランに集中できないとかあったので、会話する場面は考えた方がいいかも…。

余談2

仕事でLync(現Skype for Business)の導入をした時に、"Lync同士の会話が正常に行える"というテスト項目があったのですが、ユーザーから「これって何をもってOKって言えるの?ノイズ乗ってても会話は出来るよね?」とか言われて、いろいろ屁理屈で根拠を出したことがありました。音声・動画って主観的な部分が多く、当時もテストをクリアするためにビルの一番調子いい場所でLync通話し、品質指標をクリアするログを出力させたことがあります。なのでチューニング大変だと思いますが、頑張ってください。
※ ちなみにLyncの通話の仕組みは面白くて、1対1の会話の時はP2Pで通信するのでサーバー介さないのですが、3人以上になるとクラサバ型通信に切り替わり、全く別の通信ロジックになるというものでした。なので2台のテストと3台のテストを1回づつやらなければいけませんでした…。