IT企業の新人SE退社事情

最近新人SEらしいエントリーを書いてないなぁ、と思ったら
錯綜する思考の足跡さんの
1年持たない、といわれてというエントリーを見つけたので
うちの会社の新人SE退社事情でも紹介しようと思います。

まぁ俺が4月に新入社員研修で「ブログ」ってものを知ってから
このサイトを始めて、今までつらつら書いてきた間にも
同期入社が6月に1人、8月に1人辞めているわけでして。

ちなみにうちの会社の職種を
IT知識がいらない順番に並べてみると、

■業務、総務、営業系
IT企業以外でも似たような仕事をする職種。
営業はもちろんITについて詳しくないといけないが
技術と比べて表面的な知識で済むことが
“うちの会社では"多いため、こちらに分類。

■技術系
技術、といってもうちの会社の技術は
サーバの導入や、クライアントPC、プリンタのリプレースといった仕事です。
あとはルータ導入してネットワーク組んでみたりとか。
う~ん。いまいち説明しづらいけど、
オフィスのIT環境を整えるために
ハードウェアを設定⇒導入⇒保守をする部署、って考えてください。

ところがこの部署、結構地味な仕事が多くてですね。
ひたすらクライアントPC150台にイメージを落とし込む作業だったり、
クライアントPC50台+モニタ50台が運び込まれてきて
ひたすらダンボールを開墾しシリアルナンバーをメモる(丸1日かかります)
といった仕事はだいたい新人がやることになってる(涙

といっても一番上流工程に近い部署で、
新人であっても軽いリプレース案件程度だったら
一人で任せられてしまうので、マネジメント能力は付きそうである。

※ちなみに俺もこの技術系なのだが、
昨日の業務はお客様のPCのウイルス退治。
駆除ツール使ってスキャン⇒検出⇒削除。うーん簡単すぎ。

■開発系
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これがいわゆるプログラマー。あ~説明ラクです。
納期を守ればいつでも有給使えるって言う
プログラム得意な人には天国な職場であります。

これでなにが言いたいかっていうと
技術系は技術という名のITガテン系ってこと・・・ではなくて
辞めた2人はどちらも未経験の開発系の人だったってことです。
つまり比較的ITスキルが求められる職場です。

うちの教育方針は、中小IT企業ではお約束の
   「新人のうちから現場に慣れされる(ていうか人足んねぇし)」
という名の放任主義なわけで
壁にぶつかったらその都度調べろ!でみんな大きくなっていくわけである。
当然ITの事を全く知らない人にとっては大変なことである。

※ちなみにIT業界で新人採用をするとき「経験・学部不問」って書いてある割には、入ってみるとそれ系の人ばっかりだったりという会社もあるみたいですが、うちの会社はマジで関係なく採用してるので内定時点で”ハードディスク”が何か分からない人なんかがいたりします。
けど今その人はサーバの設定もできるようになってるのでまぁやればできるもんだなぁ、と思ったり。

例えば技術系のサーバセットアップだったら、
GUIのセットアップ画面でマニュアルとかもついているので
自分で調べてなんとかなるケースが多いんですが、
プログラムなんてのは書いた本人しか分からないし
至れり尽くせりのマニュアルもないわけで
いきなりやれ実践だ、やれプログラム書け、って言われても
そりゃキツイってもんである。

一応やめた2人の名誉のために言っておくと、
嫌だから辞める、っていうのじゃなくて
就職してから本当にやりたいことに気づいたというパターンで
IT業界を辞めて違う業界にチャレンジするみたいです。
俺はこれを"名誉ある退社"だと思います。

けど、その反面で
会社がちゃんと教育して、マンツーマンで指導していれば
辞めなかったんじゃないかな、と思うのも事実であって。
2人とも元気で前向きな子だったからなぁ。

IT業界って言葉だけであこがれて入ってくる人、
華やかなイメージを持って入ってくる人、
内定が出たからとりあえず就職した人、といろいろいる訳ですが、
新人SEの俺の現時点での感想は、
普通のサラリーマンとそんなに変わりませんよ、ということ。
たぶんIT業界で働いてる人ってほとんどそう思ってるんじゃないかなぁ?

これからIT業界入る人はそこらへんも考慮して納得したうえで
IT業界を目指してほしいと思います。
離職率が高い業界って言われたり、同期が辞めていくっていうのは
あんまり気持ちいいもんじゃないからさ。

参考(?)エントリー:IT企業の社内恋愛事情