今更ながらOpenIDを使ってみた。

Yahoo! JAPANがOpenIDの発行開始、使ってみたが…… - @IT

2008年はOpenIDがブレイクするらしいので調べてみました。

■取りあえず10秒で使ってみる

はてなIDを持ってることが前提です。

  1. http://www.choix.jp/registerにアクセス
  2. 画面右側の「OpenIDで登録」にhttp://www.hatena.ne.jp/[はてなID]/を入力
  3. はてなの認証画面で"許可"を選択。

終わり。これでchoix側に全く情報を渡すことなく、choixのアカウントを作ることができました。

■利用者側の話。

これは便利。なんせID一つ覚えるだけでOpenIDに対応しているサイトならどこでもログインできる。

ただ初心者には正直とっつきにくいでしょう。まずIDがURLになるってのが意味不明。で、URLって長いですよね。それをスペルミスなく入力するのは初心者に取って十分苦痛。ここをYahoo!やLivedoorがどうクリアするか、アプローチに注目です。

■個人サービス開発者側の話

例えば、今までならはてな認証API、livedoor AuthJUGEMKeyと個別にログイン実装しなければいけなかったのが、これからはOpenIDだけでOK。しかもログインに使えるIDが自動的に増えてくれる(今回ならYahooID)。ものの数秒で認証終わりますから、利用者のハードルも下げられる。

OpenIDを使ってみた - @IT

まったく無手順にはならないとはいえ、同一OpenIDを使って次々と新規にサービスを渡り歩くのは、個々にアカウントを取るのに比べるときわめて手軽です。次々に登場しては消えていくWebサービスを、いちいち全部試していられないと思っている人も多いと思いますが、OpenIDは「試してみる」ことの心理的ハードルを大幅に下げる効果があるようです。

■サービス提供側の話

今のところ、OpenIDを発行するが、受け入れたくないというのがほとんどだと思います。だって、自社に個人情報登録してほしいもんね!ここらへん、マイライン戦争やADSL戦争と似てるのですが、基盤系のサービスってほぼ最初に登録したのを使い続けます。大手サービス会社(Yahoo、はてな)ではOpenIDの受け入れは行わない/一部機能以外は受け入れないかもしれません。

ただ(Choixみたいに)中小のサービスは「OpenIDを受け入れなければユーザーが増えない」状況になるでしょうし、OpenIDに対するユーザーニーズも「使い続けるかどうか分からない中小のサービスにIDを登録する代わり」だったりするので、大手サービス会社にOpenIDでログインできないのはあまり問題じゃないでしょう。現時点では。

■将来的な話

OpenIDを使ってみた - @IT

OpenIDに非対応であることがサービス提供者にとってマイナス要因となるような、そういう普及の臨界点は案外低く思われます。

OpenIDを一人一つ持つようになった場合、大手サービス会社もOpenIDを受け入れざるを得ない…ことを望みます。

「OpenIDはメアド同様に複数使い分けてもいい」、OpenID提唱者 - @IT

――日本では、匿名の陰に隠れて極端に人を貶めるユーザーの存在が問題となっています。こうした評判システムは、うまく動けば、不当な誹謗に対する抑止力になるのではないかと期待します。

リコードン氏 ええ、私もそうなるといいと思います。

期待しているのはこれ。掲示板(2ch除く)やブログサービスもOpenID対応。捨てOpenIDを判別する(書き込みはできるが赤文字で表示されるとか)機能もつければ、匿名による誹謗中傷も減るんじゃない?と考えます。

■URLメモ

「OpenIDはメアド同様に複数使い分けてもいい」、OpenID提唱者 - @IT
→提唱者の話。ビジョンが面白い。
仕様から学ぶOpenIDのキホン - @IT
→技術仕様
OpenIDが熱狂的に受け入れられる理由 - @IT
→技術仕様難しいVer