VMware仮想化ソリューションフォーラムに行ったよーvv

2/22(金)に開催されたVMware仮想化ソリューションフォーラムに行って来ました。

VMware仮想化ソリューションフォーラム

開催場所はホテル日航東京。景色がきれいなお台場のホテルでした…が写真撮ってる暇はありませんでしたorz

ネットにも記事出てます。

ヴイエムウェア、「サーバ仮想化はもう企業のサーバ導入における標準」 - @IT
「信頼性が最大の武器」、米ヴイエムウェアのバイスプレジデントが優位性を強調:ITpro

@ITはもうちょっと写真の撮り方を考えたほうがいいと思う。

■1.基調講演

「仮想化ソリューション最新動向」ということで、VMwareの三木社長とマーケティング担当のカーシィック・ラウさんが講演。

  • 仮想化の需要はうなぎのぼり
  • Fortune100企業の全てがVMwareを導入済み
  • Fortune500企業の8割がVMwareを導入済み
  • VMwareの売り上げは前年比+80%(だったっけ?)
  • 上場を果たし、市場からも好評価

「俺達って飛ぶ鳥を落とす勢いだぜ!」とアピールしてくれました。

それはともかく。

後半はVMware(ESXサーバ)を導入した企業の担当者のパネルディスカッション。VMwareを使えば

  • サーバー統合
  • 保守切れハードウェアに乗ってるNT4.0のマイグレーション
  • 日本→オーストラリアにデータセンターの集約。しかも一晩で。

ができて大変便利!とのことでした。中でもデータセンターを一晩で移動した話は面白かった。

  1. 日本のサーバをイメージ化(この時点でOSはただのファイルとなる)
  2. サーバイメージをオーストラリアに送信(ファイル容量が多いので数時間かかる)
  3. オーストラリアでイメージ展開

で終了。

これがもし物理サーバなら、サーバの配送料金/手続き/飛行機の手配などなど…。当然サーバー輸送してる時はサーバが使えずサービス停止。で、着いて起動しようとしたら「移動時の振動によってパーツ壊れました」とか…。嵐で飛行機飛ばない可能性もあるし。そういえば寒冷地にサーバを移動/導入するときは霜が降りないように気をつけなければいけないと聞いた事があるけど、仮想化するとこういう心配もなくなる。

仮想化というと「コスト削減」や「サーバ統合」が真っ先に思い浮かぶが、視点を変えればいろんな用途にも応用できますね。つーか世の中のサーバ全部仮想化しちゃえYO!というパネルディスカッションでした。

そうそう。各社とも「VMを導入する際にVMwareがらみの問題は一切なかった」と言い切っていたのも印象的。リップサービスとも取れるけど、午後のセッションでもVM導入についてのノウハウの話は一切なかった。ということは、VMを導入するだけなら問題はほぼ発生しない、と推測できる。現にうちの環境でも普通に導入できたしね。それよりは

  • レガシーハード
  • パフォーマンス
  • スケーラビリティ

に考慮するのが、VM導入成功の秘訣と言えそうです。

■2.その他セッション

◆某社:必見!仮想化導入の勘所

某社で仮想化製品の評価担当者がスピーカー。MS、Citrix、Oracleが仮想化製品を発表しているが、VMwareはかなり先を行っているので現時点ではVMwareを選ぶのがベスト。で、その担当者いわくブレード+仮想化はやめとけ!と。

  • 理由その1:熱 ブレードは仮想化前の"CPUリソースを余らせている"が場所をたくさんとっているのを解消するための技術。全サーバのCPU使用率が50%の状態での熱廃棄を想定していない。
  • 理由その2:扱いづらい ブレードは基盤ごとに独立し干渉しないと思いきや、バックプレーンのハード故障でファームを上げなければいけなくなり、結局ブレード全ての電源を落とさなければいけなかった。仮想化にした意味ねーじゃん!とお客さんに突っ込まれた。
  • 理由その3:拡張性に乏しい 仮想化サーバには多くのNICやCPUが必要になる。ブレードは一般的に拡張性に乏しく、特にNICが足りなくなる。

ブレードよりは3U/4UくらいののサーバにDual×8くらい積んで運用するのがお勧めだそうです。

まぁこの後の某ハードウェアベンダのセッションでは普通にブレードを使った仮想化の話をしてたけどね!

◆VMware社:データベースやグループウェアは仮想化に向かないのか?

パフォーマンスにシビアなサーバーはオーバーヘッドが発生する仮想化で置き換えないほうがいいのではないか?という世間の認識に対するVMware的反論。

仮想化にあたってのオーバーヘッド要因とその解決策は

  • CPU:バイナリ変換→CPU側でバイナリ変換をサポートする機能も出揃ってきている。
  • メモリ:アドレステーブルの管理→最初にテーブル確保するタイミングだけの話なので考慮しなくてよい。
  • ディスク:LUNの増大、複数のマシンから1つのLUNを参照→専用のLUNを作ればOK

VMtoolsもあるし、今となってはほとんど気にしなくてもOK。それよりもスケーラビリティ(拡張性)の壁に注意してほしい、との事でした。

で、実際どうよ?という話ですが、ExchangeサーバをLoadsimで測定した結果は物理サーバの70%~80%のパフォーマンスみたいです。それって十分なオーバーヘッドじゃない?思いましたが、3ノード2アクティブクラスタを稼働率67%とすると、70%~80%は高い数字なのかな・・・。ただクラスタサーバが確実に稼働率67%なのに対して、70%~80%はあくまで測定値。お客さんによっては「70%~80%なら最悪50%くらいになるかもしれないよね~」と言われかねません。

■3.まとめ

他ベンダーの生の声が聞けた貴重なセッションでした。うちの会社も大手SIerのソリューションを盗んでVMスキルを身につけるべきだなぁ…と月並みに纏めてみました。