IPAのイベントの件

久しぶりにメモ・雑記カテゴリにエントリーするつもりで書いたら、思いのほか真面目な文章になりました。けどメモ書き。

■IPAのイベントの件。

「10年は泥のように働け」「無理です」――今年も学生と経営者が討論 - @IT
「IT技術者はやりがいがある仕事か」—学生とIT産業のトップが公開対談:ITpro

去年と同じくネット界が紛糾していろんな意見が聞けて面白いので毎年やってほしいです。

■共感した意見とか。

F’s Garage:僕が僕であるために必要なこと。
内部で喧嘩するよりも、ユーザーを変えていこう – GoTheDistance
IPAX 2008を見に行ってきた – 発声練習←★おすすめ!

スーパーエンジニアが普通のSIerに入るのって、みんなでがんばって大縄跳び飛んでるところにプロスポーツ選手がやってきて「もっと早く縄回せ」って言うようなもので。。。そういう人は自分と同じような人で集まって何かやるほうが幸せつーかストレス溜まらないと思うなぁ。

これは俺のエピソードだけど、大学のテニスサークル時代にコートマネージャーっていう仕事が大変なゆえに不人気な役職がありまして。で、この役職は代々サークル内でも目立たない人が押し付けられてたんだけど、俺は反骨心が強いのでなんとかコートマネを目立たせよう!と思い、1年間がんばってTOPクラスの知名度まで持って行きました。けど、俺の代から2,3年で元の目立たない役職に戻ってしまった。というのは「仕事が大変」という根本原因を取り除かないまま、俺だけが個人プレーでがんばってただけだったから。俺が現役の時にコートマネの負荷を軽くしたり、他のサークル員が協力できる形にしていたらもっと延命できたのかもしれない…。

はい思い出話終了www恥ずかしwwwww

ということで、「仕組み作り」とか事業継続性って大事だと思うよ。(考え方が老けたかな。。。)

■泥のように働く

「泥のように働く」の元々の話がIPA討論会での意味合いと全然違っている – 矢野勉のはてな日記

「泥のように働く」ってのは下積みの雑用をするって意味じゃないよね。。。とすると「10年泥のように働く」働き方に反発している人は一体どういう働き方がいいのか?疑問です。なるべく苦労せず若いうちから自分の裁量で仕事ができる環境?「泥のように働く」発言に反発しているのって向上心のある人だと思うんだけど、向上するためには「泥のように働」かないといけないんじゃない?それとも誤読?

ということで「泥のように働く」に反発している人のイメージが見えない。確かに「泥のように働く」からは「(若いときは)苦労」とか「這い上がる」とか「下積み」とかそんな言葉しかイメージできないよね。けど今ネットで人気があるエンジニアだって「泥のように働いて」きてこれからも「泥のように働」くと思いますが。好きなことがんばってるから「泥のように働いて」ないように見えるだけで。

ちなみに「泥のように働く」がマジで「10年は下積み」って意味なら嫌ですねぇ。僕は就活時代「新人のうちから責任ある仕事(リーダーとかマネジメントとか)ができる」ことが理由で今の会社に入ったクチなので。

※「26歳くらいからリーダーできる事もあるよ」って言ってくれた会社を「3,4年も待つんかい!」と思ったくらい。

■転職の話

ちなみに、私は会社につとめて3年経ったら一度は転職を考えるべきだと思います。「転職しろ」というわけじゃないんです。転職することを真剣に考えてみるのです。自分の実力とかそういうのを真剣に検討してみるんです。考えた上で会社に残るのと、惰性で会社に残るのとでは全然違うんです。

僕も転職サイトに登録してるけど、求人が多いIT業界らしく募集が来過ぎて自分が本当に必要とされてるのか分かりません><。まぁ今までヘッドハンティングされた事ないのでされた事ある人よりは需要低そうですが。。。この前の日記の新メンバーの話の裏を返せば、今の環境に特化し過ぎてるが故に他の所で通用するかちょっと不安だし、自分の力を試してみたいってのはある。「真剣に転職活動」ねぇ…。

■再掲。これが一番役に立つレポートだと思います。

IPAX 2008を見に行ってきた – 発声練習

「10年泥のように」のくだりは「10年はかなり甘めの話。優秀なら3年でやってほしい」という意味らしい。つまり「無駄に10年下積みさせるつもりもないし、下積み期間が長けりゃあなた達に取って不利ですよ」ということか。

有賀さん曰く、現在IT業界とよばれるところは80万人の雇用があるが、専門教育を受けたちゃんとした人材だけで仕事すれば8万人で済むとのこと。それぐらい、今のIT業界は専門教育を受けていない人材が含まれている、すなわち、それでちゃんと回るような社内教育システム、開発体制、長時間労働体制が構築されているということだと思う。

今回の討論会を聞いて、企業が求める人材像がどうしてそういう人材像になるのかをよく理解できた。

俺も学生に「なんで御社はITの知識を問わないのですか?」って質問されて回答に困るときあるんですが、次からは答えられます!これでIT知識のない学生を安心させて弊社に入社してもらえる!けど個人的にはIT知識のある人に来てもらいたいです。。。

専門教育が重視されていない理由(優先順位が低いと思われる理由)については私が理解した限りでは以下のとおり。

人数が一番欲しい業務システム開発では、社内教育が必要不可欠で、専門性が高い=即戦力にならない

当たり前にできているべき、コミュニケーション、文書の読み書きができていない人材が多く、そっちの教育からスタートしなければならないのがバカらしいので、それができている人をとりたい

…後者。いわゆる人材レベルが低いってやつですか。。

■自戒的な文章。

「10年泥」とか批判する前に自分が最新技術の半歩先に行っているか、仮に転職したら今の職場の給料の2倍貰えるのか、自分に問うのがいいと思いました。

■ということで

ブログ書いてるうちに気分が良くなってきたので、スーパー行って食材買ってきます。