ホリエモンインタビューを読んで思ったこと。

沈黙を破ったホリエモン,ITを語る

少なくとも,新しいサービスが次々と出てくるような,当時の熱狂的な楽しさはほとんど感じられないですよね。今は「技術屋」の出番じゃないでしょう。

一番響いたのはここだった。「技術屋の出番じゃない」と言われて悔しいけど、実感と合っていたから。

Web2.0はコモディティ化している。作るのが簡単なのはみんな気づいてしまった。今は作ったサービスをどう浸透させるか(一般市民に売っていくか)考えるフェーズ。つまり企画屋のフェーズ。そして一般市民が求めているのはエスカフラーチェの作るスタイリッシュなサービスではなく、amazonや楽天市場、あるいはgogo.gsやkakaku.comなどリアルと結びついて得になるサービス。

ブログ/SNS創成期や、GoogleMaps登場時にはみんな熱狂してこぞってWebサービスがリリースされそれをまた"インスパイヤ"して…という流れだったけど、ここ1,2年で印象に残ったのって数えるほど。つかほぼニコ動の独壇場。それ以外ではTwitterやpivixやモバゲーか?

※ちなみにそれらは(ニコ動除いて)技術的に目新しいものじゃない。googleストリートビューだって、全国の都市部をgoogleカーで撮影しまくったのがすごいのであって、写真をつなぎ合わせる技術がすごいわけじゃない。


SNSとブログの登場で世界は変わった。はてブと2chまとめサイト→J-CAST→スポーツ紙のおかげでWebがリアルに影響力を持つようになった。振り返ってみると、この2004年から2006年の流れが"激動過ぎた"だけで、これから数年は「勝ち組Webサービス=google、mixi、モバゲー、yahooなど」による安定政権になるんだろう。そこに熱狂はなく下克上もない。なぜなら革新的なアイディアが登場しても目新しい技術を使っていない以上、インフラ力(コミュニティ力)のあるWebサービスが同じものをリリースするから。例えばmixiエコー。

■とはいえ

僕みたいな個人が論じても流れが変わるわけじゃない。今は自分が面白いと思ったことに注力する事。何年先か分からないが、次のイノベーションを見逃さない事。次のイノベーションが起こったときにただの傍観者にならないような準備をしておくこと。自分でイノベーション起こせるのが一番良いんだけども。