国がお金出したらスポーツが強くなるのか?という話

女子サッカー世界一おめでとうございます(リアルタイムで見てた)
### スノーボードの話
女子サッカーの話で
「給料が少ないから、仕事しつつプライベートの時間を削って練習。これでは厳しい。もっと環境を充実させるべきだ」
って話がありました。
で、思ったのはスノーボードのプロ選手の話で、彼らの大半は給料少ないからお金ケチって練習してる。宿代もったいないから車泊(真冬でも)。練習するためには雪山まで行かないといけないから兼業って厳しい。
この状況で選手を金銭面でサポートする環境が整えばどうなるか?例えば去年のバンクーバーで国母選手がメダル取って「もっとスノーボード選手の育成を!」って主張して、スノーボード強化費用が多くなったとして強い選手が生まれるか?っていうとちょっと疑問だったりする。
というのは僕の知る限り、**「お金がないから」って理由で練習減らしたり古い道具使ってたりする人、知らないんですよね。**飯減らしても車で泊まっても滑れる限りは滑ってる。海外遠征にも行く。だから選手個人に補助金が出たとして、そのお金を上達するために使う、ってなると…どう使うんだろう。トレーナー雇ったり栄養の高いもの食べるくらいか。
むしろ**環境が整備されるってことは、何らかの理由でスポーツを辞めざるを得ない人を引き止める効果が大きいと思う。**練習ばっかりでお金がかかるし、このまま続けてもトップ選手になれるか分からないし、親も高齢だから普通に就職しよう、みたいな人の引きとめ。今、女子サッカーを続けられている人もプライベートの環境にさほど問題ない人(家がサッカー続けられないほど極貧じゃない、とか)なんじゃないかな、と思う。だから補助金を出すってことは今のトップ選手の実力を跳ね上げることではなく、トップ選手になれる可能性のある選手を増やすって意味があると思う。
と考えると、**補助金って「日本の成績強化」って意味では費用対効果的に結構微妙じゃない?**「環境厳しいし辞めようと思ってたけど、国から補助金出るから続けるか」って人が有望選手になる確率って結構低い気がする。逆に「何が何でもこのスポーツでトップ取る!」と思ってる人にはお金あげてもあげなくても結果一緒というか。
むしろお金よりも他の事考えたほうが、モチベーションが上がるかもしれない。これって優秀なエンジニアも同じことなんだけど、給料上げるより面白い仕事を与えるほうがエンジニアの満足度は高くなる(と言われてる。)
あと単純に、普段は国の事信用できないとか言ってるのに、こういう時だけお金せびるのってかっこ悪いなーと思ってる自分がいる。
まとめると
* 補助金はスポーツ人口を広める効果がある
* しかし補助金出ても出なくてもトップ選手はベストな環境を作る
* よって補助金出したからってそのスポーツが強くなるかというと疑問
* けど補助金出るとスポーツ施設とか充実するから一般人にとってはありがたい
まぁ僕としてはスノーボードに国から補助金出るなら喜んで受け取りたい。なぜなら国からスノーボード施設に補助金出ればもっと室内ゲレンデが増えるかもしれないし、カムイ竜ヶ崎が潰れなかったかもしれないからだ!
という一般人からの意見でした。
※ つーかスロープの五輪採用がもうちょっと早ければカムイ竜ヶ崎存続してたかも知れん!ショック!!