Ubuntuに移行する前にする一番大切な事

普段使いのソフトをLinux対応のものにしてWindows上で慣れる。

例えば…

  • ブラウザ:Firefox
  • メールソフト:Thunderbird or Webメール(Gmail)
  • 音楽再生:Amarok
  • 動画再生:VLC
  • 動画編集:Avidemux
  • エディタ:Vim or xyzzy

などなど。

今やOSなんてタダの箱。OSより上に乗ってるアプリを触る時間の方が長いのです。例えば

  • 秀丸やSleipnirやiTuneなどWindows専用アプリが自由に使えるUbuntu
  • 自分が普段使ってるソフトが一切使えないWindows

これなら前者の方が使いやすいんじゃないかな?

特に分からないことをググるためにFirefoxの操作に慣れておくのは必須。俺のメインブラウザはSleipnirだけど、Ubuntu使うために"手グセ"がつくまでFirefox修行しましたから。

■Ubuntuに移行すると苦労しそうな人

  1. 普段使いのソフトがUbuntuに対応してなく、類似ソフトもない
  2. 特殊なハードウェアを使用している
  3. Windowsのキーバインドに慣れすぎている

1.は例えばirvineでいろんなファイルをぶっこ抜きとか、テレビ動画をキャプチャして編集とかやってる人は、Ubuntuに移行しても幸せになれないかもしれません。
2.手持ちのUSBオーディオが設定なしで動作したように、Ubuntuでは「思ったより多くの」ハードウェアをサポートしているみたいだけど、手持ちのUSB-RGB(USB接続のデュアルディスプレイ)は動作しなかった。他にもBlueRayディスクは作れるみたいだけど情報が少なく苦労するかも。つまりUNIXな人々が興味を持たない分野は気をつけろ、と。
3.に該当するのはまさに俺で、Ctrl+Esc→R→cmdでコマンドプロンプト起動が、Ctrl+F2→gnome-terminalになっただけで思考が中断されてイライラする。現時点ではUbuntu使ってると疲れます。まぁこれは慣れしかないなぁ。

まぁ苦労するってだけで移行しない方がいいってわけじゃないけど、「Ubuntu使ってみたい!」って動機以外に積極的に移行する理由はないと思います。

■Ubuntuに移行するのにぴったりな人

必要ならネットワークなど各種設定ができるが、積極的にWindowsのカスタマイズなど行っておらず、マウス操作がメインの人。つまりWindows中級者かな。

■Ubuntuをプリインストールするのにぴったりな市販PC

ネットブック。本体が低価格なのでWindowsとの価格差が効いてくる。またスペックが低いのでマルチメディア系の重たいソフトを動かし辛く、ハードウェア拡張性が低いというネットブックのデメリットがWindowsとUbuntuの機能差を少なくしている。これがデスクトップなら、Windows機は15万/Ubuntu版は14万であまり価格変わらず、Windows機はテレビ録画できたりブルーレイに書き込めたりだけどUbuntu機はいろいろトラブる、となりそう。

■今んとこのUbuntu雑感

  • Windows以外のOS使うのは新鮮ではある。
  • 3Dデスクトップはかっこいいけど、動きがもっさりするので元に戻した。VISTAが導入したときはさんざん言われたけどUbuntuも同じようなもんだよ。
  • Firefox遅い。IPV6切ったけどまだ遅い。
  • bashは面白いし便利。cmd.exeとは比べ物にならん。
  • プログラムの追加と削除からカテゴリ+人気度でソフトを探せるのがWindowsに比べて大きなアドバンテージ。Windowsなら窓の杜やVectorで"人気そうなソフト"を自分で探さなければならずピンキリの差が激しい。Ubuntuは取りあえず人気のあるソフト選んどきゃ間違いない。
  • システムを操作するためのGUIフロントエンドが少ないと思った。いや、あるのはあるんだがGUIにない設定をいじりたいなぁって調べたら、じゃあターミナルから…っていきなりハードル上がるなぁおい。Windowsならその間にワンクッションある、つーかコマンドプロンプトから操作することがほとんどない。

現時点ではWindowsの方が使いやすい。新しく覚えることが多いしショートカットキーが違いすぎていちいち戸惑う。良く出来てるOSだと思うんだけど…。1ヶ月くらい使えば慣れるかなぁ。