森博嗣「お金の減らし方」読了

久しぶりの読書感想文。本はちょいちょい読んでるけど、たまにはアウトプットを。

自分が本当に欲しいもの

タイトルに「お金」と入っているが、節税や金策の話ではない。お金をどう使えば満足か?という切り口から、自分が本当に望むような生活をしているかという精神論がメイン。

大人になればなるほど周りを気にしてSNSにも囲まれる中、みんなに人気のあるもの = 自分の欲しいものと錯覚してしまうが、果たしてそうか?タピオカドリンクを買ってSNS映えさせてるあなたは、本当にタピオカが飲みたいのか?という話です。 本当に好きでやっているなら、人に見せたりSNSにアップしなくてもいいはずだ。 なぜなら、自分の心が満足するから。

逆に、本当に欲しいなら価格がいくらでも買うべきだ。値段のせいにしている、ということは、それほど欲しいと思っていない、という事。

それは少し乱暴かもしれないが、渋谷のIT社長系の人たちが「欲しいものは借金してでも買え。そのモノに似合った男になるんだ」的な事と通じるかもしれませんな。

価格は他人がつけたものであり、自分にとっての価値ではないという事も指摘。高いから価値がある、は売り手の主張であり、自分が価値を感じなければ買わなくていい。逆に「価格が安いから」という理由で買うべきではない。価格によって自分の欲求が左右されるとすれば、それはまやかしである。

自分の欲求が分からない人たち

渋谷のIT社長のように、欲しいものがたくさんある人たち、あるいは宇宙だ電気自動車だと夢が尽きない米国IT経営者のように、溢れんばかりの欲求がある人はいいが、そんなに欲がない人はどうしたらいいか。

私の考えでは、人類が滅亡して自分一人になってもやりたいもの、だと思う。本書では、山奥に5年くらい1人で篭るとして何をやるか、と書いてあり人類滅亡~は私のオリジナルだが、スノーボードを続けるかどうか迷っている時にそんな事を考えたことがある。

例えば人類が滅亡して一人になってもタピオカドリンクを飲むほど好きか?という話である。

もう一つの基準。これも私オリジナルだが「時間を忘れて出来るかどうか」かも。もしこの本を読み始めると2時間くらいかかる…と思ってからやり始めるのか、本を読むぞ!!!!!と勢いで読み始めて、時間を忘れる事が出来るか。

私の場合はスノーボードだが、音楽や絵画など、他に大事なものがある人もいるだろう。それが見つからない場合、仕事人間として生きて定年を過ぎれば家庭に居場所がなくなる、と本書では指摘している。

感想

私自身、SNSに写真をUPして反応を見るのが好きなので、グサっとささった本だった。確かにSNS映えを意識しすぎるあまりに自分が何をしたかったのか混乱してしまうこともある。また、実をいうとスノーボードへのモチベーションは昔よりは下がってきているのだが、SNSのキャラ的に、また(本書での指摘の通りに言うと)刹那的な友人との楽しみのため、まだ継続している状況。代わりの趣味を見つけられてない、という理由もある。

ちょうどオフシーズンとなるので、自分の心に向き合ってスノーボード以外に人類が滅亡して一人になっても続けられるような取り組みを考えたいな、と思いました。

読書

Posted by tera