リモート映画上映会の開催を検討する

2020年5月8日

課題

  • 自宅にいる時間が長くなり、テレビで放映されている映画を見る事が多くなった
  • 1人で見るのもつまらないので、友達とLINE電話しながら見ると一緒に見てる感があって楽しい
  • テレビで映画やってない時も、youtubeやNetflixの映像、手持ちの映像を友達と共有しながら見ればいいのでは?(←今ここ)

おさらい:テレビ放映を友達と共有する方法

こんな感じである。

テレビとスマホがあれば実現可能。注意点としてテレビの音がスマホに取り込まれるとウザいので、テレビの音を小さくするかイヤホンで聞くこと。

youtubeの映像や手持ちの映像を友達と共有

方法1. 映像を「いっせーのーせ」で同時再生する

youtubeなどに映像が公開されていれば、それぞれ同時再生して楽しめばいい。が、途中参加は難しいし、途中離脱して戻ってくるのOKというテレビ放映の気軽さは失われてしまう。

方法2. ホスト1人が映像を配信し、友達がそれを視聴する形とする

ホストは大変だが友達は参加しやすい。ということで今回はこれを検討します。

ホストのライブ配信方法

映像ライブ配信方法はいろいろなツールがある。それぞれ機能がかぶる場合もあるが見ていきます。

InstagramやTikTokなど、日常ライブ配信用

スマホのカメラを利用する前提。スマホでの街中風景配信には最適だが、映像配信には当然適していない。

twitch、ニコ生、youtube liveなど、ゲームライブ配信用

インスタやTilTokのようにスマホを用いた配信も可能だが、PCで配信する場合は外部映像を取り込んで高画質で配信できるようになっており、ゲームのライブ配信に最も適している。一方、自分のPCの映像を配信する場合、最低でもソフトウェアエンコーダーの設定が必要となり、面倒。

Zoom,Teamsなどビジネス向け配信用

PCの画面共有や、インカメを使った自撮り配信用のツール。PCで流した動画を共有する用途にはあまり使われないが、ゲームライブ配信用ソフトと違ってソフトウェアエンコーダーのインストールなしに配信できるので楽ちん。また、1対NのWeb会議モードとは別に広く匿名に配信するためのライブイベントモードも実装されており、この機能を使えばゲームライブ配信用途のソフトと同等程度に配信できるかもしれない。

ということで結論ありきだが、今回はお手軽さと仕事でも使っていて馴染みがあるという理由で、ビジネス向け配信用のTeamsを使ってやってみます。

検証環境

Microsoft Teams会議と、Microsoft Teamsライブイベントの2つで実施。

結果

定量的な計測をやってなくて申し訳ないのですが…。

Microsoft Teams会議

映像、音声ともに最初は安定していなかったけど、時間が経つにつれて安定し始めました。ただ、音声はたまに途切れる事があったとのこと。

Microsoft Teamsライブイベント

Teams会議よりは高画質、安定した音質で見れた、との感想。youtubeのように視聴者の手元で画質の調整が出来るので視聴環境がしょぼくても安定できそうです。また時間を遡って見る事も出来るので、途中から参加した人にも優しい。

最大の欠点はライブ配信に数10秒のラグがあるので、配信者が視聴者と同じタイミングで映像を楽しむ場合はPCを2台用意しないといけない事。なので、もし配信者も含めてみんなで楽しむならこういう環境が必要かと。

まとめ

ZoomやTeamsなどで映像上映会するなら、ライブ配信モードを使った方がいい事が分かりました。次はYoutube Liveなどでも試してみようと思います。

おまけ:著作権的な話

今回は手持ちの映像を使ってテストしたのですが、市販のDVDやyoutube、Netflixなど著作権が自分にない映像を共有した場合、どうなるのか考えました。

※ ちなみに、私が考えただけなので責任は取りません。

参加者全員が、映像の視聴権を個人で持っているかどうか

誰でも視聴できるyoutubeの映像は共有しても問題ない気がします。Netflix等の場合、参加者全員がNetflixに加入している場合は…多分アウトな気がしますが、許してほしいw というかNetflixがこの機能(友達間で同時上映)を実装してほしい…。

上映会に自由に参加できるか、パスワードがかかっているか

昔のInternet裁判の判例で、誰でもアクセスできるところに著作物を置くのはアウトだが、パスワードがかかっていれば私的利用の範囲なのでセーフ、というのがあった気がします。この理論ならば、例え有料のコンテンツでも友達間限定の視聴ならばセーフなのかな?

ただ、Teamsライブイベントやyoutube liveにはパスワード設定機能がありません。その代わり、ランダムなURLを知っていないとアクセスできない"限定配信"モードがありますが…これが「パスワードがかかっている」扱いになるかは不明。Google検索にも引っかからないし、偶然アクセスできる可能性は少ないので、セーフな気がしますが…。