スノーボーダーが投票すべき参議院選挙候補者 -前提編-

スノーボーダーが投票すべき候補者は○○!と書く前に、自分が考える選挙との付き合い方について書きました。

そんなのいらないからおすすめの候補者を教えろ、って人は以下記事に。

スノーボーダーが投票すべき参議院選挙候補者 -候補者選び編-

自分にぴったりの候補者はいない

「いい候補者がいないんだよね~」と言っているうちは、一生投票できない。

政治の論点は経済・医療・軍事・社会保障・福祉・産業・外交など多岐にわたり、全ての分野で自分と同じ意見の候補者はいないし、いるとしたら自分自身である。ということで、候補者が100点満点中40点~50点くらいなら、その人でいいと思う。

最近家を購入したのだが、ハウスメーカーの営業に「家は100点満点中60点くらいなら、それで決めてください。そうじゃないと決められません。100点の物件なんてありえません」と言われた。ハウスメーカーの営業なのに何を言ってるんだ、と思ったが、確かに家探しを始めると

  • 周辺環境はいいけど、駅から遠い
  • 日当たりがいいが、裏が墓地
  • 価格は許容範囲内だが、土地が狭くて2階リビング
  • 価格も安い、駅から近いが、ハウスメーカーのクオリティがクソ
  • 全ての条件を満たしているが、予算外

など、とにかく、必ず2,3つは気に入らない所があるものばっかりだった。

政治家もこれと同じで、考える要素が多ければ多いほど、目につく欠点は増えるので、自分が重視したい点以外は気にせず選ぶのが良い。また、自分がだれを選ぼうが「そいつって○○でヤバいじゃん」と言われる要素はあるが、こんなの気にしてたら選べないので無視。

自分の一票で未来は変わらない

変わると思って投票に行くのは自由だが、実際、国政選挙クラスだと自分が投票してもしなくても結果は変わらない。

※ 逆に、区議会選挙クラスだと自分の働きかけで結果が変わるので、未来を変えるモチベーションで投票するのはありだと思う。

んじゃ何で投票に行くのかは人それぞれだが、自分の場合は候補者や政党を選ぶという行為が、自分の気持ちをチェックするリトマス試験紙のようなものなので行ってます。

候補者を見て「こいつはアリ」とか「こいつはナシ」とか見ていく。その基準を振り返ることで「やっぱ俺って○○は譲れないなぁ」とか「こいつの主張に同意するって事は、俺はこういう事を重視するのかも?」など、なんとなく自分の考えが固まっていく。これやってると2,3時間は使っちゃうのだが、数年に1回の国政選挙の時くらいはいいのかなと思っている。

あとは候補者の主張と選挙の結果を見比べる事で「ああ、他の日本人はこんなことに興味があるんだなぁ」と分かるのも大事。

ま、言いたい事としてはそんなに重いイベントと考えずに参加すれば?という話。

投票の仕方(初めての人向け)

特に難しい事はなく、自宅に届いた投票用紙を持って、コンビニにメルカリを出しに行くくらいの気分で出かければ、5分くらいで終了する。投票場所は、普段行かない公民館や小学校が指定されているが、投票用紙に場所も書いてあるし。災害時の避難所になってるケースもあるので、この機会に場所を確認するのが良い。

投票日は日曜日だが、その当日に投票する必要はなく期限前投票制度で2週間くらい前から投票できる。当日は混む可能性があるし、雨だと面倒なので、行きやすい期限前に行くのがお勧め。私はここ10年くらいはずっと期限前投票です。

候補者のフィルタリング

候補者が多い場合、フィルタリングをすれば多くの候補者を除外できるので楽。以下はあくまで一例。

パターン1. 年齢で選ぶ(足切りする)

例えば、80歳以上の候補者には投票しない、など。その逆で、自分の年齢に近い候補者から選ぶ、など。この方法は楽な上に結構よくて、自分の年齢に近い = 自分と同じような問題意識を持っていることが多い。私は一時期、年齢しか見てませんでした。

パターン2. やる気のあるやつで選ぶ

例えば、選挙区にポスターが全く張られてなかったり、各選挙サイトに自分の顔写真さえも掲載していなかったり。志はあるかもしれないけど、それくらいの労力しか割けない、巻き込む力がないという事は、当選しても実行力がないよね…ということでごめんなさい。

パターン3. SNSを真面目に運用しているか、で選ぶ

私はネットオタクなので、ネットに理解があるtwitter廃人を当選させたい。まぁ政治家でそんな奴は稀だが、たまにSNSアカウントさえも開設してない候補者は反インターネットの可能性もあるので落としていく。

パターン4. 政党で選ぶ

あなたがどこかの政党を支持している場合、あるいは「この政党は嫌い」というのがあれば、この方法。

どの政党を選べばいいか分からない、という場合も、最近は各マスコミが「ボートマッチ」というサービスで簡単にあなたに合う政党を選んでくれるので、こいつを使ってみるのもお勧め。

パターン5. 当落線上の候補者で選ぶ

落ちるのが分かっている候補者に投票しても意味がない、と考える場合、マスコミが「当落線上にいる」と報道している候補から選ぶのがよい。

とはいえ、例え落選したとしても得票数でその後の扱いが変わってくるので、個人的には当落線上であるかどうかは考えずに投票するのが良いと思う。

※ 例:政党に担がれている場合、惜敗なら「惜しかったから別の選挙区で挑戦してみませんか?」と声がかかる。無党派でも「こんだけの人が支持してくれたから、次はがんばれば議席取れるぞ!」と勢いがつく。

候補者選定

フィルタリング終了後に、さらに候補者を絞り込んでいく。この時には、自分の主義主張に合うかどうかはもちろん、以下の点も見ていく。フィルタリングよりはちょっと面倒。

実現できそうなことを言っているか

言うだけなら誰でもできるので、それを実現できるプランが明確かどうか。

(現職であれば)現職時代の実績

当選しても仕事をしないのなら、そんな人は不要である。参議院選の場合は6年もあるので、何かしら質問したり実績残したりしてるでしょ、ってことで現職であればこのチェックは必要。

まとめ

自分のフィルタリング条件さえ確立できれば、それだけで候補者が2,3人に絞れてしまう場合もある。ただ、これでは「スノーボーダーが選ぶべき候補者」を提示しているとは言えないので、次のエントリで絞り込みをしていく。