「自分の小さな「箱」から脱出する方法」読了(メモ)その2

前のエントリーから一月半たってますが、その間に4回目を読んでしまいました。ということで続きの2章から。■自己正当化イメージの話箱≒…

前のエントリーから一月半たってますが、その間に4回目を読んでしまいました。ということで続きの2章から。

■自己正当化イメージの話

箱≒自己正当化イメージである。これがあると、自分の自己正当化イメージを崩そうとする力に反発してよい結果が得られない。

例えば「自分は物知りだ」という自己正当化イメージを持っているとするとこうなる。

  1. 「自分はなんでも知っている。賢い。」と思っている。
  2. 他人から自分が知らなかった事を教えられる。
  3. 「そんなの意味ないよ」とか「古い話だよね」とか言ってしまう。
  4. 結果、他人はもう自分に対して新しいことを教えてくれない。

「へぇー知らなかった!いい事を教えてくれてありがとう!」と言えばいいだけなのに。「自分は優しい」「自分はよく働いている」という自己正当化イメージを持っていても同じ。「自分が○○」というのは結局自分しか見ていない。結果や成果を見ていないから、結果や成果が得られない。(前記の例では新しい知識を得られない)

※ 思い返してみれば、テニスサークルにいた時の俺がまさにそうだったと思う。「テニスの上手い先輩」という自己イメージを維持するために、人の意見を素直に聞かなかったり、同学年のミスショットを見て安心したりした経験あり。(その点、スノーボードをやってる時は完全に箱から出られている。自分と人の滑りと比較することもない。純粋に楽しいからだろう。)

■「共謀」の関係

相手を貶めることで、自己正当化イメージを強化し快感を得る事。これは対立する互い同士の間で成立できるので本の中では「共謀」と呼んでいる。

■例えば

A君は部署異動してきたばかりの若手。ものの覚えが悪くなかなか成長しない。

  1. 社員B「仕様書に間違いがありました。」
  2. 上司C「それは問題だね。修正しないと。」
  3. 社員B「A君の担当箇所です」
  4. 上司C「またあいつか!どうせ大した仕事してないんだからやらせとけ。」

この場合、同僚はA君に本当に成長してほしいと思ってるのだろうか?そりゃ聞かれりゃ"Yes"と答えるだろうが、行動は明らかに違う。理論的には、誰かが監督してA君に間違った箇所を教え、正しい仕様書を作成すべきである。しかしこれでは、むしろもう一度A君に失敗してもらって、「やっぱりお前は使えない」と怒る口実を作りたいみたいである。

この状況では、A君は「異動してきたばっかりだから分からないんだよ!この職場最低だな。」と思うかもしれない。そんな状態で社員Bや上司Cに教えを請うのは難しい。

■けどあいつは本当に使えないんです!と思ってしまうとき。

確かに客観的に見て能力が低い人はいるかもしれない。ただそれが協力を拒む理由にはならない。仕様書に間違いがあった。それを修正するのは当然である。事実、上司Cは

「それは問題だね。修正しないと。」

と言った時点では、発生した問題に対して前向きに取り組もうとしている。しかし犯人がA君と分かったとたん、本当に解決すべき問題が消えてしまっている。

■クイズです。

Q.A君が仕様書を完璧に修正し、さらに他の問題点も見つけてきたとき上司はどう答えるでしょうか?

  1. 「よくやってくれたね。その上、他の問題も見つけてくれるなんてすごいよ!」
  2. 「できるんだったら最初からやれよ」とか「他の問題も直してくれればよかったのに」

上っ面はA君に成長して欲しいと言っているが、心の奥底では「使えないA君を叱る上司の自分」を演じたくてたまらない。A君の失敗を期待していると言ってもいい。

本当かよ!?と思う人は、試しにA君を「使えない」とレッテルを張られている新人/同期/上司/協力会社に置き換えてみよう。その人たちがGJな仕事をした時に「がんばりましたね!ありがとう!」と素直に言えるだろうか?

…自分の場合、今のプロジェクトの協力会社がマジ使えねぇんだが、マジ使えねぇからといって協力せずに「やっぱり僕の思ってた通り上手くいきませんでしたねぇw」とか言ってる暇あれば上手く行く方法を方法を考えろ、ということです。

■なぜ叱るのか

自分が気持ちよくなるために叱るのか。目指すべき結果(A君の成長、正しい仕様書を作成して業績を向上させる)を得るために叱るのか。もう一度見直したほうが良い。


■第三章 どうすれば箱から出られるのか。

ぶっちゃけこの章は必要ない。なぜなら第一章と第二章を読んだ時点であなたは箱から出ているからだ!…という理論が書かれてます。つまり「自分の方が間違ってるかもしれない」と考えたり「相手を一人の人間として尊重」した瞬間に既に箱から出ているってこと。

そうは言っても箱に入っている時はそれに気づかないもので、定期的に自分の行動を見直す必要がある。不思議なものでこの本を読んだ後に「箱だ、箱の話を思い出していい振る舞いをするんだ!」と思っていても上手くいかない。というのは本にも書いてある通り、箱から出るには「行動」よりも内的な部分を変えていかないといけないから。

…なので手っ取り早い攻略法は、効果が切れてきたらこの本を再読するってことですかね。こういった読後メモを読むだけで戻れるなら楽なんですが、僕はまだその域には達していないようです。

自分の小さな「箱」から脱出する方法
アービンジャー インスティチュート 金森 重樹 冨永 星
大和書房 (2006/10/19)
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「「自分の小さな「箱」から脱出する方法」読了(メモ)その2」への4件のフィードバック

  1. この本、面白いですよね。私の会社でも皆読んでますよ。で、週一回みんなで集まって「箱」話で盛り上がってマス。どーしても「箱」に入りがちになる相手っていませんか?
    私の中では「どれだけ相手の事を考えて行動できるか」をテーマにしてますが・・・無償の愛ってやつです。

  2. >しんさん
    箱話で盛り上がるっていい会社ですね!みんなが意識すれば相乗的に効果が出ると思うし、箱に入ったままけんかしても、箱話を思い出して仲直りもできそうですもんね。僕の場合は「相手をモノではなく一人の人間として見ること」として心がけると上手くいくことが多いみたいです。常に心がけて箱の外にいる時間を増やしていきたいですね。

  3. 『自分の小さな「箱」から脱出する方法』(アービンジャー・インスティチュート)
    ■おととしでた『自分の小さな「箱」から脱出する方法』(大和書房)は、あやしげなビジネス書みたいな、あやしげな ふんいきを ただよわせる…

  4. ピンバック: モカブック

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