スノーボード映像製作の動機と目標について

さて、スノーボード映像製作もいよいよ佳境に入り、11月5日の試写会に向けて鋭意製作中です。ということで、試写会前・ほぼ映像完成というタイミングの気持ちをメモしておくことにします。試写会終わったら別の感情沸いちゃうかもしれないしね。
### スノーボード映像製作の動機
[前のエントリ](http://prius.cc/d/20110907_snowmovi.html)でも触れたとおり、
* 単純に自分達の成果を残したかったこと
* 同じように思ってくれる友達が周りにいたこと
* 同じゲレンデに通って映像撮るぜ!って意思疎通ができていたこと
が挙げられますが。


俺個人で言うとですね。ちまたで面白い、と言われてるスノーボード映像を見て**「この程度の映像なら作れるんじゃね?」**と思ったから。できそうだ、と思ったし勝算があった。や、別に勝算がなければ映像作ってないってことじゃないけど、「できそうだ」って思えたからやる気が出たのは確か。
具体的には、[Parfait](ameblo.jp/parfait-snow/)や友達の映像見てて、面白さよりも映像の欠点とか「こうすればいいんじゃないか」って所が目に付いて、それを修正できる自信もあったから。もっと言うと、Parfaitや他の映像を友達が褒めるのを見て「いやいや、この程度の映像じゃ凄いって言えないでしょ」「俺達がもっと凄いの作ってやるよ」って思った。ヘリ撮影や超大技繰り出してる大手プロダクションには敵わないけど、**それなりのライダーでそれなりの機材のチームにはいい勝負ができるんじゃねぇの?**と思ったのだ。
という反骨心的な動機が一点。
もう一つはスノーボードDVDのLBシリーズ。滑ってるライダーはプロだけど超大技は少なく、機材はそれなり。パークをただ楽しく滑るって映像だけどめちゃくちゃ面白い。これがかなり励みになった。LBと同じくらいの映像ができれば面白いDVDが作れるってことだし、撮影できる自信はあったから。これは動機ってより勝算の根拠かな。
### スノーボード映像製作の目標
そういう理由もあり**知らない人が「すごい」って思うような映像を作ろう**としました。だからティーザーも本格志向だし本編の編集もそういう方針で作ったつもり。
### 知らない人向けor内輪向け
で、今になってこのエントリを書く理由なんだけど、**もしかしてこの目標設定は失敗だったんじゃないか?**って思い始めた事。つまり「知らない人が見ても面白いように」を重視しすぎて「知ってる人が見てもぼちぼち面白い」程度にしかなってないんじゃないかと。「知らない人が見ても全然面白くないけど、知ってる人が見たらめちゃめちゃ面白い」ように作ったほうが、良かったんじゃないか、ということ。
いざ試写会が迫ってきて、みんなが映像見てるときの顔を想像すると、ちょっと勝算がないんですよね。場が盛り上がるかどうか?と言われると嫌な予感がするし…。これが内輪ネタ満載の映像なら盛り上がること確実だったのに。そうすりゃ良かったかも…なんて。と同時に、世の中、自分達でDVDを作っているチームが多いのになぜ公開されないかと言うと、元々内輪向けに作ってて知らない人に見せても面白くないことを作り手が分ってるからじゃないか、とも思ってしまった。
そう思ってから見返すと、友達の映像も「内輪向け」っていう面ではよく出来てるんだよね。Parfaitの映像(結局DVD作成の参考に繰り返し見た)も、見れば見るほどよく出来てるなぁと思える点が多いし。
いや、俺自身は自分達のDVD見てめちゃくちゃ面白いですよ。けど他人が見た感覚ってのは想像するしかない。まぁ結果は試写会待ちなんですけどね…。


### 説明遅れましたけど
ここで言っている「知らない人」っていうのは「スノーボード映像をよく見るけど僕達の事を知らない人」ってことであり、元々スノーボードをせず、かつ僕達を知らない人はさすがにターゲットにしていません。つーか無理でしょ…。
あとですね。「スノーボードをしない僕の友達」にも映像を見せようと思ってるんですけど。いかに友達とはいえ、スノーボードの事知らないと楽しめないんじゃないかなぁと思ってます。だってレール擦ってるシーン見ても「こういうの滑るんだー」って反応でしょ?でっかいキッカー飛んでれば別かもしれないけどねぇ…。