「ファイアーエムブレム 覚醒」を60時間くらいプレイした感想。

40時間でクリア。20時間はやり混み要素。難易度はハード・クラシック。発売されて1年以上経ってるので、ネタバレ気にせず書きます。
### 評価:10段階評価の10
欠点なく面白い。今までのFEに登場したほぼすべての要素が組み込まれ、育成の楽しさ、キャラの魅力は昔さながら。ムービーとキャラボイスが雰囲気を損なわないかが心配でしたが、これも綺麗に組み込まれストーリーの盛り上げを助けていました。
というかストーリーが良かった。好きです。確かに最近良くある系なんだけど、最初に断章見せてからの → みんなで旅して → 再び断章!って展開が良かった。携帯機・FEなのに(失礼)鳥肌立ちました。
### 特徴:1マップが狭い
ちょっとコンパクト目です。僕のFE歴は「聖戦の系譜」で止まっており。当時は相敵するまで2,3ターンは移動タイム、という感じでしたが、「覚醒」は初期配置から5マスくらい離れたところにいきなり敵兵がいるので、1ターン目から即戦闘。そんな感じで7,8ターンすると「大方片付いたかな?」って感じになります。
おかげでいわゆる山場のマップでも1マップ1時間以下で決着がつくようになりました。旧作では1マップ2時間以上かけた記憶もあるので、これもスマホゲーム全盛の影響か…と思います。や、けど1マップを短く、その代り濃くするのは大歓迎です。
### 欠点?というか旧作との変化。
確率で変動する要素が多すぎる。
例えば旧作って
* 壁役Aを5マス先に配置すると6体の敵から25ダメージ受ける。
* それだと死ぬので、ちょっと防御の弱い壁役Bを3マス先に配置して2体にそいつを攻撃させる。
* これで壁役A・壁役Bとも、ダメージを受けながらも生存するので、次のターンで弱った敵を仕留める
みたいなゲームだったと思いますが、**FE覚醒ではそんな緻密な計算は必要ない。**
#### 理由1. 自チームのスキルが何かしら発動する。
今作では"ダブル"というシステムがあり、ユニット2人が1マスに重なって敵と戦うことができる。この時、メインキャラは今まで通り戦うんだけど、5割~7割くらいの確率でサブキャラも一緒に攻撃してくれる(デュアルアタック)。つまり、壁役のつもりがターン終わったら全員倒してました、みたいなことも起こりうる。よって、従来のように「このターンを凌いで、次のターンで敵を倒すには自群が○人必要…」という計算をしなくてもいけちゃったりする。
#### 理由2. 敵チームの命中が低い
このゲーム、**敵チームの命中率が100%になることはほぼない**(※)。むしろ終盤、敵の攻撃命中率は60%~80%くらい。よって、敵が10人いる場合、10人中5~7人くらいに耐えられる計算なら、ほぼいける。もちろん、10人の攻撃が全部当たれば死ぬのだが、0.1%くらいの確率。**よって、100%の安全を考えてプレイするのが、0.1%の確率に備えるような感じで無駄である。**
※ 難易度ハード以下。ただしルナでもやりようによっては回避率で勝負できる。
#### 理由3. 敵チームはいっせいに攻めたててくる
従来のFEなら100%の安全を計算して敵を釣り出して…って攻略だったけど、今作は敵がどんどん向かってくるし(難易度:ハード以上)、マップが狭く"壁"となる拠点も少ないため、100%の安全を取るのが難しくなっている。よって、防御の高いキャラで受けきるよりは、アグレッシブに敵を倒し、回避率・自チームのスキル発動で乗り切る、というスタイルの方が有効。
#### 理由4. 後半のマップになると敵チームのスキルも発動してくる
敵のスキルが発動+2,3発当たったら死ぬ。が、スキル発動率は20%くらい・命中率60%くらいで、そんな"もしも"の事を考えても無駄なだけである。よって適切な行動としては、ベストを尽くしターンエンド→無事を祈る、となる。
以上。
最初は計算してプレイしてたけど、なんだかんだで回避したり、スキル・デュアルアタックで助かったりすると、ざっくり計算でキャラ配置して**「雰囲気これでいけるっしょ!」**でターンエンドを押す、という風になってしまった。
今作、1マップのターン数が短いこともあり、最初の2,3ターンでいい動きができれば、そのまま押し切れちゃうことも多い。よって2,3ターンまではリスク取ってキャラが死んじゃったらリセット、上手くいったら4ターン目以降は手堅くプレイ、が成立しちゃう。
これは今まで僕がプレイしてきたFEというゲームでは考えられなかった事。
ただしルナティックでは1マス・1パラメータ単位で計算しないと死ぬらしいので、次は挑戦使用と思います!
### マムクート最強ゲー
確率変動要素が多すぎる、と書いたものの、自キャラの防御が相手の攻撃より高ければ一切のダメージは受けないのがFEというゲーム。これを地でいくのがマムクート。加入時点からちょっと育てればすぐに防御・魔防ともに敵の攻撃力を上回り、難易度ハードでも1体(+ダブルのユニット)で敵を殲滅できるほど。まー結構なバランスブレイカーじゃない???
縛りプレイで「マムクートを使わない」ってするだけで。このゲームの難易度は相当変わってくると思う。
### ゲームの基本的な操作性能
全くスキなし。電源ONしてから30秒後に遊べる機敏さ、ストレスという言葉を忘れる程のゲーム中の操作性能。挙句の果てには、マップの敵のターンを完全にすっ飛ばせる機能。敵のターン → 暗転 → 自分のターン。この間10秒程度。敵のターンで受けた"だろう"ダメージや反撃で倒した"だろう"敵は自ターンで確認。
もちろんこんな機能、普段は使わないが、DLCで入手できるザコ敵倒してレベル上げるステージをプレイする時はめちゃくちゃ楽。雰囲気もクソもないけど、ここらへんの気遣いはさすが任天堂。
### まとめ
いろいろ書いたけど、やっぱり10段階中評価は10。全方位対象だし、これを買って不満がある人あんまりいないんじゃないかなー。
…ってなんかゲームシステムの感想寄りすぎて自分のプレイ感想じゃなかったので、次のエントリで書きます。ティモアちゃん可愛いよ!