骨折日記 骨折時の状況

えーということで骨折してますw 腰椎の圧迫骨折と右肘の複雑骨折のダブルです(汗

■まずはケガをした時の状況から。

2/11(水) 場所は苗場・浅貝ゲレンデ。昼飯食べてキッカー(ジャンプ台)を流してたところ2発目でやってしまいました。スピードを出しすぎてジャンプをし安全圏を飛び越えて平らな所に着地。足から雪面についたものの衝撃を殺しきれず腰と右手をついてしまいました。スキージャンプでいうK点超えですね。

■ここで「キッカー」の作りの話。

ジャンプなんてしてるから怪我するんだ、やっぱりスノーボードは危険だ、と言われそうですが、正しくジャンプすれば大きなケガはしません!ジャンプでケガするのは

  1. ジャンプの方法論が身についてない
  2. キッカーの作りが変
  3. フラット落ち

の3つだと思います。

まず1つ目。他の競技と同じく、ジャンプ競技にも「正しい方法論(飛び方)」というのがあります。内容は割愛しますが、それを身に着けていればコケても変なコケ方はしません。しかし、ほとんどの人にとってスノボはただの趣味。ゲレンデ中に普通にジャンプ台があれば「ちょっと飛んでみようかな」で飛んじゃいますよね?それで頭や腰からダイレクトに落ちて怪我するんです。(僕も去年までは自己流で飛んでたので、よく腰打ってました)

ただちゃんと飛んでもキッカーの作りが悪いと怪我する場合もあります。

kikker.JPG
※入院中で右手が使えず、図が絶望的に下手なのはご容赦。

キッカーというのは上の図のように、ランディングに着地すれば斜面で衝撃が分散されるので、例え頭や腰から落ちても大怪我しにくくなってます。逆にテーブルやフラットに落ちると普通に高いところから飛び降りるのと同じでケガします。また、フラットの方が落下距離が長いので大怪我します。

で、たまに

  • どうやってもアプローチ(助走距離)が短くテーブル落ちしてしまう
  • ランディングが異様に短くピンポイントで着地するのが困難
  • ランディングが全然斜めじゃなく、ランディングの意味をなしてない

ような作りの悪いキッカーがあります。去年の川場とか。

2008/1/14,27 川場スキー場レポ

パーク設計は考え直した方がいいと思います。特にキッカー系。ランディングの距離が短すぎたり長すぎたりで危険だなぁー…と思ってたらミニパークのキッカーの1個目でテーブル落ちして動けなくなってる人を見かけたのでレスキューに通報しました、とかそんな感じです。

こういうキッカーは飛ばないのが吉。

最後、不慣れなキッカーを飛ぶのに一番大事なのがスピードチェックで、これをミスると俺みたいにフラット落ちして大怪我します。

■スピードチェックについて

キッカーの形というのはゲレンデごとに違い、雪質、板の滑り具合によってどれくらいの速度で飛べばランディングに着地できるかが決まります。そこで1回目はスピードを合わせる事だけに集中し、ランディングに着地することだけを目指す。そのスピードを体で覚えてから技を出していく。

一度スピードを覚えてもゲレンデコンディションの変化が早い時は毎回滑り方を変えて同じスピードでキッカーに進入する必要があります。雪の解けやすい春先は1本飛ぶごとにスピードが落ちていくので調整が大変です。

■俺がなぜ怪我をしたかというと

  1. 初めてのゲレンデだった
  2. 嫌いな形のキッカーだった
  3. 集中力が不足していた

何度も行ってるゲレンデならキッカーの形がイメージしやすく、進入スピードも正しく判断できたはず。また、浅貝のキッカーは俺の嫌いなアップ系でした。アップ系というのはキッカーのリップが通常より上向きのもの。飛ぶ直前までスピードが減速するのでスピード調整がし辛い(と俺は感じます)。

最後、2月11日まで7,8,10と3日間スノーボードをして結構疲れてました。11日当日もフリーランしたりキッカー入ったりとどっちつかずで練習しており安全なスピードを忘れたまま飛んでしまいました。もう少しスピードに対する意識が高ければ飛ぶ直前にスピード殺せてたかもしれません…。

■今シーズンは本当にケガ人が多い!

言い訳でなく、僕や友達の周りでけが人が続出してる今シーズン。手首骨折、肩にヒビが入ったなど、周りのボード友達もけが人の多さを実感してる模様。なぜか?と考えると記録的な暖冬のせいじゃないかと思います。今シーズンは年末年始にドカっと雪が降っただけで、2月中旬まで降雪なし。新雪がないとゲレンデは硬くなるばかりです。

去年武尊牧場でスノーボーダーがしたしたときも雪面は硬かった様子。

「スノーボード事故:ジャンプ台から落ち女性死亡 群馬」への見解

ゲレンデコンディションもケガに大きく関わってくる事が分かった今回でした。