東京から北海道に移動し、現地で車泊用レンタカーを借りてスノーボードに行く時の概算費用
表題の件を見積もりました。結論から言うと目的によってメリデメが生じるため、結論は出ていません。
Contents
登場要素
- 出発地
- シンプル化するために"自宅"だけを定義します。自宅の場所は新宿とします。
- 空港(行)
- LCCを使う場合、成田空港
- AIRDOを使う場合、羽田空港
- 空港(着)
- 札幌/ニセコエリアへのアクセスなら新千歳空港
- 旭川エリアへのアクセスなら旭川空港
- 目的地
- ニセコ
- 札幌
- 旭川
これらの要素別に、移動時間/移動費用を算出します。
自宅→空港(行)パターン
自宅→空港(行)パターン | 出発地 | 空港(行) | 移動手段 | 金額 | 所要時間 |
---|---|---|---|---|---|
自宅→空港(行) 1 | 自宅(新宿) | 羽田 | リムジンバス | 1300円程度 | 40分程度 |
自宅→空港(行) 2 | 自宅(新宿) | 羽田 | 電車 | 800円程度 | 60分程度 |
自宅→空港(行) 3 | 自宅(新宿) | 成田 | リムジンバス | 1200円程度 | 100分程度 |
東京駅→成田空港のリムジンバスが900円で格安すぎるため、成田でも羽田でも移動費用は変わりません。しかしながら、羽田へのリムジンバスの所要時間が40分程度と、成田に比べて60分ほど早く移動できます。
空港(行)→空港(着)パターン
空港(行)→空港(着)パターン | 空港(行) | 空港(着) | 移動手段 | 金額 | 所要時間 |
---|---|---|---|---|---|
空港(行)→空港(着) 1 | 羽田 | 旭川 | AIRDO | 12000円程度 | 120分程度 |
空港(行)→空港(着) 2 | 羽田 | 新千歳 | AIRDO | 12000円程度 | 120分程度 |
空港(行)→空港(着) 3 | 成田 | 新千歳 | LCC系 | 6000円程度 | 150分程度 |
成田→旭川路線はLCCの設定がないため考慮しません。AIRDO系は12000円、LCC系は6000円で見積もっています。LCC系の場合、保安検査場を必ず30分前に通過しないといけないため、所要時間はAIRDOに比べて30分プラスの150分としました。
空港(着)→目的地パターン
空港(着)→目的地パターン | 空港(着) | 目的地 | 距離 | 高速料金 | ガソリン代 | 合計金額 | 所要時間 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
空港(着)→目的地パターン 1 | 新千歳 | ニセコ | 115km | – | 1150円 | 1150円 | 115分 |
空港(着)→目的地パターン 2 | 新千歳 | 札幌 | 54km(内、高速42km) | 1410円 | 540円 | 1950円 | 37分 |
空港(着)→目的地パターン 3 | 新千歳 | 旭川 | 149km(内、高速93km) | 4730円 | 1490円 | 6220円 | 111分 |
空港(着)→目的地パターン 4 | 旭川 | ニセコ | 263km(内、高速169km) | 4710円 | 2630円 | 7340円 | 195分 |
空港(着)→目的地パターン 5 | 旭川 | 札幌 | 162km(内、高速134km) | 3490円 | 1620円 | 5110円 | 108分 |
空港(着)→目的地パターン 6 | 旭川 | 旭川 | 17km | – | 170円 | 170円 | 17分 |
空港から遠いゲレンデに行くと金も時間もかかるという当然の結果が出ました。
レンタカー代
調べたところ、新千歳空港の方が旭川空港より格安のレンタカー屋は多いようです。軽などのチープな車はどちらも同じくらいですが、車泊できるワンボックスだと値段に差がついてきます。ここでは仮に、新千歳空港で借りた場合、1日3500円、旭川空港で借りた場合、1日5000円としておきます。
組み合わせ
旭川空港を使うのは旭川のゲレンデを滑る時だけ、と設定し、現実的な組み合わせを考えてみました。
表が細かくなりすぎたので、別途画像を載せておきます。クリックで大きな画像が表示されます。
表はExcelにでもコピって見てください。
ルート番号 | 出発地 | 空港(行) | 金額(円) | 所要時間(分) | 移動手段 | 空港(着) | 金額(円) | 所要時間(分) | 移動手段 | 目的地 | 金額(円) | 所要時間(分) | レンタカー(円) | 合計金額 | 所要時間(分) | だいたいの金額 | だいたいの時間 | 荷物持参 | 荷物郵送 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 自宅(新宿) | 羽田 | 1300 | 40 | リムジンバス | 旭川 | 12000 | 120 | AIRDO | 旭川 | 170 | 17 | 20000 | ¥33,470 | 177 | ¥33,000 | 3時間 | 0 | 2000 |
2 | 自宅(新宿) | 羽田 | 1300 | 40 | リムジンバス | 新千歳 | 12000 | 120 | AIRDO | ニセコ | 1150 | 115 | 14000 | ¥28,450 | 275 | ¥28,000 | 4時間30分 | 0 | 2000 |
3 | 自宅(新宿) | 羽田 | 1300 | 40 | リムジンバス | 新千歳 | 12000 | 120 | AIRDO | 札幌 | 1950 | 37 | 14000 | ¥29,250 | 197 | ¥29,000 | 3時間15分 | 0 | 2000 |
4 | 自宅(新宿) | 羽田 | 1300 | 40 | リムジンバス | 新千歳 | 12000 | 120 | AIRDO | 旭川 | 6220 | 111 | 14000 | ¥33,520 | 271 | ¥34,000 | 4時間30分 | 0 | 2000 |
5 | 自宅(新宿) | 羽田 | 800 | 60 | 電車 | 旭川 | 12000 | 120 | AIRDO | 旭川 | 170 | 17 | 20000 | ¥32,970 | 197 | ¥33,000 | 3時間15分 | 0 | 2000 |
6 | 自宅(新宿) | 羽田 | 800 | 60 | 電車 | 新千歳 | 12000 | 120 | AIRDO | ニセコ | 1150 | 115 | 14000 | ¥27,950 | 295 | ¥28,000 | 5時間 | 0 | 2000 |
7 | 自宅(新宿) | 羽田 | 800 | 60 | 電車 | 新千歳 | 12000 | 120 | AIRDO | 札幌 | 1950 | 37 | 14000 | ¥28,750 | 217 | ¥29,000 | 3時間30分 | 0 | 2000 |
8 | 自宅(新宿) | 羽田 | 800 | 60 | 電車 | 新千歳 | 12000 | 120 | AIRDO | 旭川 | 6220 | 111 | 14000 | ¥33,020 | 291 | ¥33,000 | 5時間 | 0 | 2000 |
9 | 自宅(新宿) | 成田 | 1200 | 90 | リムジンバス | 新千歳 | 6000 | 150 | LCC系 | ニセコ | 1150 | 115 | 14000 | ¥22,350 | 355 | ¥22,000 | 6時間 | 2000 | 2000 |
10 | 自宅(新宿) | 成田 | 1200 | 90 | リムジンバス | 新千歳 | 6000 | 150 | LCC系 | 札幌 | 1950 | 37 | 14000 | ¥23,150 | 277 | ¥23,000 | 4時間30分 | 2000 | 2000 |
11 | 自宅(新宿) | 成田 | 1200 | 90 | リムジンバス | 新千歳 | 6000 | 150 | LCC系 | 旭川 | 6220 | 111 | 14000 | ¥27,420 | 351 | ¥27,000 | 6時間 | 2000 | 2000 |
ここから言える事。
- 金額の大半は飛行機代・レンタカー代のため、リムジンバスと電車の金額差は無視してよい
- 早くて楽な方を使うのが良い
- 目的地が旭川の場合、LCCで成田-新千歳-車で旭川移動するより、羽田-旭川に直接飛んだ方が優位性がある。
- パターン1とパターン11の比較だが、6000円の違いで3時間差となっている。というか、パターン1はドアドア3時間で旭川に到着できるので、初日の早い時間から滑走する事が可能。新千歳-ニセコルートだとそうはならない。
- 目的地がニセコの場合、LCCに優位性がある
- パターン2と9の比較で、6000円の違いで1時間30分差となっている。この程度の時間差ならLCCを使ってもよいかも。
- 目的地が札幌の場合、LCCに優位性がある
- パターン3と10の比較で、6000円の違いで1時間15分差となっている。この程度の時間差ならLCCを使ってもよいかも。
ここまでに加え、さらに要素を追加する。
荷物を送るかどうか
スノーボードに荷物はつきもの、ということで荷物を送る場合、片道2000円ほど料金が取られる。持参する場合、AIRDOの場合は無料だが、LCCの場合は2000円の荷物持ち込み料金が取られる。前記の段落で"x000円の違いで"と書いたところから2000円引かれるので、優位性が少なくなる。ただし、旅行全体の金額からすると10%以下の価格なので、あまり気にするほどではない。
現地でどれだけ移動するか
実はこれが一番大きなファクターである。旭川エリアなら旭川空港、といってもその後札幌やニセコに移動して旭川に戻ってくるなら移動費用だけでバカにならない。レンタカーを新千歳空港に乗り捨てることは可能だが、調べたところ、6000円ほどの乗り捨て料金がかかる。よって、旭川着の場合、旭川エリアから移動した時点で、新千歳空港着と比較して金額的な優位性はなくなる。
結論
- 自宅→空港までのルートは金額を気にせず楽なルートにする
- 荷物を送る、持参するも好きな方を選ぶ
- 予定が決まらない場合は新千歳空港行きが安パイ。旭川エリアを滑るかつ、札幌エリアに移動しない場合のみ、旭川エリアを使う。
くらいが今言える確実なところです。
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