RedBull Snow Charge不正メモ

概要

RedBull Snow Chargeで不正があり、事務局が不正者の順位を無効とし、来期以降の出場権をはく奪した。

RedBull Snow Chargeとは?

RedBUllの主催するスノーボード・スキーヤーのための大会。出場者が号令と同時にスタートし、一番最初にゴールした選手が勝ち。スタート方法が特殊。

Red Bull Snow Charge 2019 |レッドブル|スノーボード|スキー |スノボ

ルール

  1. 出場時に、自分のスノーボードを大会事務局に預ける
  2. その後、出場者は50mほど離れた場所に移動し待機。
  3. 事務局は、出場者のスノーボードを裏側にしてランダムに並べる
  4. レーススタート後、出場者は50m離れた場所からダッシュして、スノーボードが並べられている位置に移動
  5. 裏向けに並べられたスノーボードから自分の板を探す
  6. 見つけ次第、スノーボードでゴールまで滑る。

不正の方法

自分の板の裏側に、蛍光色の目立つシールを張って、板探しの時に有利にしようとした。

以下、証拠画像。

本来、youtuberの方が指さしている画像のように板の裏側は全面白色だが、不正行為を行い、緑色の蛍光色にして目立ちやすくしている。

レッドブル不正の真実【トミー訴えられる?】 – YouTube

不正の影響

不正者の1人が大会で2位に入賞。賞金は1位だけだが、トロフィーや副賞をゲット。

ここまでコトが大きくなった原因

  • 注目度のある大会だったこと
  • 不正者が入賞してしまったこと
  • 不正者がプロ資格やスポンサー付きの有名人だったこと
  • 大会出場者の動画記録より、不正をしている証拠が多数揃った事
  • youtuberの追究に対して「訴える」など強気な態度に出た事より、youtuberが反撃し、炎上。

私が感じる問題点

不正者が苦しい言い逃れをしているとかは置いといて、今回の行為の問題点は以下

板を見つける、という運要素を全否定

RedBull Snow Chargeは、やる前から実力差で決まりそうなレースを板を見つけるという運要素を加え、面白味を出しています。これがあるので、実力がない人の出場モチベーションにもなるし、素直に優勝者を祝える雰囲気もあると思う。

※ 単純なタイムレースなら「どの大会でも早いあいつが1位なのは当然」となるが、RedBull Snow Chargeだと「スノーボードも早いし、今回は運もあったね!」となる。

仲間で参加して、板を早く見つけたら逃げる楽しみがあるし、板を見つけそこなって後発でも追いつくチャンスはある(後発の方がスピードはつくので)。ゴールして「今回は板が全然見つからなかった~!」と盛り上がる要素がある。

つーかこの「板を見つける」がなけりゃただの大会。それを全否定している。

プロがやった

仮に不正をしても、不正なしでたまたま板を早く見つけた人と同じになるだけで、必ずしも優勝できるわけではない。特に一般のアマチュアなら、仮に板を一番に見つけて滑り出しても、普通に板を探したプロに抜かれて、なんでもない順位になるだろう。そうなると問題にはなりづらいし、不正者自身も「板を見つける」という楽しみを自分から放棄しているので意味がない。

ただプロがやるなら、仮に板を一番に見つければ優勝の可能性はあり、賞金ももらえる。つまりアマチュアがやるよりもメリットがある。そういう意味では悪質度は高いかな、と思う。

感想

擁護するつもりはないけど、実際に出場したことのある俺の視点ではやろうと思えば不正できやすい大会ではあったと思います。仲間内でも「エッジを蛍光ペンで塗れば目立つんじゃね?」といいつつ塗ってた人もいたし(結果、特に目立たなかった様子)。バイン側に音のなる防犯ブザーを仕込むとか、こっそり林道ショートカットとか、そもそも大会で滑ってる時に人を押してトラブルになっても事務局は関与しませんよ、というのは事前に説明される。

正直、仲間内でわいわいしてるアマチュアとしては、不正しても寒いだけだし楽しみたいから出てるだけなんですが、順位や名誉のかかったプロとしてはそうでもないんですかね…。

まぁ一番いいのは去年の私みたいに板が目立つことだけを考えてソールがオレンジ色のパーク板で出場したが、ノーメンテ過ぎて緩斜面で抜かされまくって笑いものになる事だと思います!

使った板はこちら↓どうだ!目立つだろ!不正者さんもこの板で出れば、蛍光シールなど張らなくてもよかった!

そういえば、過去の不正

BurtonRailDaysって大会でも、不正(?)っぽい投票があったのを思い出しました。

私がデータをまとめたら大会側にも知れ渡った様子で、翌年からは改善されたんだっけか。

不正とは関係ないけど、この年のレオ様の投稿はかなりグッとくるものがあるのでおすすめです。

BURTON RAIL DAYS | reo-takahashi