スノーボードで骨折したときの医療費を請求しまくる

今回の骨折で、**入院20日&手術費用が23万円かかりました。**その他、コルセット代やゲレンデ診療所の代金・通院費なども合わせて、保険で取り戻す事にします。
### まずはオーソドックスに保険会社に請求。
第一生命とかアリコジャパンとかの生命保険ですね。ガン保険や死亡保険が注目されるけど、傷害保険もついてるのでスポーツで事故った時にも使えます。
保険会社の保険は普通**医療費の金額に関わらず入院・通院日単位での一律支給**なので、入院期間と通院日だけ確定すれば申請可です。入院のみの保険は退院後、通院も含まれる保険は完治した後に申請します。ただ保険によって申請の限度があるので注意。例えばちょこっと保険(下記参照)は入院の限度が事故日から1000日以内の180日まで、通院が事故の日から180日以内の通院で90日までが限度でした。どちらにしても、**ケガして動けるようになったら保険会社に連絡する**と後々スムーズだと思います。
支給される金額が低い場合は自己申告の「申告書」でいいけど、高い場合(10万円超)は医師のハンコ付きの「診断書」が必要。どちらにしても病院に確認が入るんでしょうけど。最初に述べたとおり日単位での一律支給なので領収証などは不要みたい。
俺は今回三つの保険会社からお金を貰えました。
#### ■アフラック
普通の人は加盟してるであろう生命保険。入院1日につき一定額と手術1件につき見舞金がでました。通院保険は付けてなかったので対象外。
#### ■Yahoo!ちょこっと保険(三井住友海上)
コアなボーダーは必ず入っている(俺調査)スノーボード専用保険。この保険、何がいいかというと**ボードギア破損時に最大10万円まで戻ってくる**んです。アグレッシブに滑ってると**勢いあまって板折っちゃう**とかよくあるんです。…今回は自分の骨が折れちゃったけど。あとゲレンデでぶつかって相手にケガさせた時にも使えて安心。
そんな目的で加入していましたが、ボード中の自損ケガも保険適用対象でした。全然知らなかったので得した気分です。これも入院1日につき一定額と手術1件につき見舞金。
#### ■リフト券付帯保険(西武スキーヤーズ保険・損保ジャパン)
これはプリンス系ゲレンデのオリジナル保険。リフト券自体に保険が自動的についてきます。ただ30日以内に事故証明書を書かないといけなかったので、もうちょい入院が長引いてたら使えませんでした。後述の高額医療費が確定してからもらえる額が決まるようです。
### 次はクレジットカード付帯保険。
実はクレカの中には持ってるだけで国内旅行傷害保険がついてくるものがあるのだ!…まぁ俺も[海外旅行傷害保険について -大人なのでクレジットカードの付帯保険を勉強してみました](http://d.hatena.ne.jp/kowagari/20090228/1235828561)で退院後に知ったんだが。で、手元のクレカを確認すると一つも対象じゃない!それもそのはず。国内旅行傷害保険は海外と違って一部のゴールドカードにしか付帯しないサービスなのでした。ちなみに会社に貰ったゴールドカードが手持ちにあったけど、
1. 旅行前に事前申請が必要
2. 年間3回までしか申請できない
というものでケガした後ではあとの祭り。事前申請+年間3回ではちょっと使えないなぁ。またView/Suicaカードは利用付帯なのでマイカーでゲレンデに行く俺に取ってはこれまた無意味。
この他のカードも調べたけど保険なしor付いてても条件が厳しく、クレカに国内旅行傷害保険の自動付帯を期待するのは厳しそう。まぁ元々保険料がバカ高い海外向けが中心だからしょうがないよね。
### 10割診療費を取り戻せ!
これは保険じゃないんだけど、ケガした時に保険証を持ってなくて10割診療を受けたり、入院中にコルセットなど医療装具を注文した場合、3割負担のルールに基づいて7割が返ってきます。特に厳しい時限はない(らしい)ので、書類揃った時点でまとめて会社に申請すればよし。俺はゲレンデ診療所での医療費とコルセット代をまとめて請求しました。
### 高額療養費制度
入院、手術など1月にかかった医療費が結構高くなった場合は、[高額療養費制度](http://www.sia.go.jp/seido/iryo/kyufu/kyufu06.htm)を使えばかなりの金額が戻ってきます。簡単に言うと**一月に最大8万円までしか医療費を払わなくていいんです。**俺の場合、入院期間のほとんどが2月で医療費が一月に集中してお得でした。
社会保険に加入している会社員の場合、月の医療費が8万円を超えた2,3ヵ月後に事務局から連絡がくるみたい。なので、こちらからの申請は不要…と社会保険事務局に聞いたら答えてくれた。連絡が来ない場合は[ここ](http://www.bms.co.jp/kogakuryoyo/inquiry_of_index.html)から最寄の社会保険事務局を探して問い合わせよう!
### 確定申告
年間の医療費合計-(保険金+高額療養費)が10万円以上の場合、年末の確定申告で医療費が返ってきます。といっても、高額療養費などに比べると大した額ではないです。
>[医療費控除で還付金ゲット – [All About マネー]All About](http://allabout.co.jp/finance/ikujimoney/closeup/CU20030918A/index2.htm)
>
>(医療費合計-(高額医療費+保険金))×所得税率=返ってくる税金(儲かる額)
>
所得税率表はこちら。

年間所得所得税率
330万円以下10%
~990万円以下20%
~1800万円以下30%

例えば「年間の医療費合計-(保険金+高額療養費)」が10万円で年収300万円の場合、10万×10%=1万円。年収500万の場合、10万×20%で2万円です。
### まとめ
とにかく**高額療養費がデカい。**俺の場合、2月の医療費が20万円くらいだから12万円が戻ってくる。これに保険金を合わせるとぶっちゃけ黒字になります。
今回の骨折、昨年11月の肩脱臼で**日本の医療制度・保険制度は素晴らしい**と思ったね。だって夜中に肩脱臼しても電話一本で救急車来るし、取りあえずお金なくても入院できて緊急手術もできちゃうし。聞いた話だと、医療先進国と言われてるスウェーデンでもお医者さんに連絡して診てもらうのが3日後とかザラらしいし、海外だと数100万、1000万円単位の手術&入院費がかかる場合もあるらしい。
ほんと、医療のためなら喜んでお金払うから、お医者さんは金銭的にも時間的にも豊かな生活して貰ってずっといいお医者さんでいてほしいな。最近医療機関にに世話になりっぱなしなので、なおさらそう思います。