新型コロナウイルス(SARS-CoV-2(2019-nCoV))の8/4状況

2020年8月30日

前回記事から1か月経ったので近況など。

1か月前との変化

1か月前は東京など都市圏だけの増加でしたが、現在は大阪名古屋福岡はもちろん、沖縄などの感染者も増えている状況です。都内だけでいうと、今週には500人/日を超えそうな様子。

前回の記事で

2週間以内に300人/日を超えるのは確実。もしかして1か月後には500人/日になってるかも。

と書きましたが、おおよその予想通りとなってしまいました。

今回の考察:東京都は本当にヤバいのか?

少し考えてみます。

感染者が増加している件

事実として増えているが、4月と違ってPCR検査の範囲が広いので軽症者も見つかっている。そのため、4月と純粋に数字を比較するのは誤りである。

んじゃ、4月とどうやって比較するのよ?と思ったので、自分で調べました。東洋経済の新型コロナウイルス 国内感染の状況より、数字を拾ってピック。

昨今は新規感染者ばかりに注目されていますが、仮に軽症であれば、陽性と判定されて間もなく陰性となり"退院"扱いになるため(読売ジャイアンツの選手にもいましたよね)本当にみるべきなのは、日々の新規感染者と退院者の差分だと思います。別の言い方をすると"現在感染中の人たちの数"。

以下が東京都の4月の数値。おそらく、4月18日以前は退院者の数が記録されてなかったのを、4月19日~22日あたりでまとめて記録したんだろう、という帳尻合わせはあるものの、4月中旬あたりが一番ヤバく、4月下旬は横ばいになっています。一番ヤバい段階の増加数は150人~170人/日程度。

日付 曜日 新規 退院 差分 差分の7日間移動平均
4月4日 118 118
4月5日 141 141
4月6日 85 85
4月7日 87 87
4月8日 156 156
4月9日 183 183
4月10日 199 199 138
4月11日 198 198 150
4月12日 174 174 155
4月13日 100 100 157
4月14日 159 159 167
4月15日 127 127 163
4月16日 151 151 158
4月17日 206 206 159
4月18日 186 186 158
4月19日 109 245 -136 113
4月20日 101 303 -202 70
4月21日 123 0 123 65
4月22日 123 297 -174 22
4月23日 134 40 94 14
4月24日 170 15 155 7
4月25日 119 18 101 -6
4月26日 82 24 58 22
4月27日 41 179 -138 31
4月28日 113 88 25 17
4月29日 47 10 37 47
4月30日 59 153 -94 21
5月1日 165 94 71 9
5月2日 154 32 122 12
5月3日 93 17 76 14
5月4日 87 27 60 42
5月5日 57 23 34 44
5月6日 37 7 30 43
5月7日 23 313 -290 15
5月8日 39 204 -165 -19
5月9日 36 16 20 -34
5月10日 22 18 4 -44
5月11日 15 15 0 -52

そしてこれが7月の東京のデータ。これを見ると、7月下旬は差分の7日間移動平均が100人/日を超えてたが、過去最悪を記録した8月に入るとむしろ増加スピードが減っている。つまり、感染者も多いが退院者も多く、4月よりは軽症の患者を診察して入院させていることになる。

よって、4月と同じような基準で検査をしたとすると、見かけの陽性者は少ないはずである。

日付 曜日 新規 退院 差分 差分の7日間移動平均
7月4日 131 35 96
7月5日 111 25 86
7月6日 102 64 38
7月7日 106 66 40
7月8日 75 104 -29
7月9日 224 103 121
7月10日 243 115 128 69
7月11日 206 75 131 74
7月12日 206 54 152 83
7月13日 119 113 6 78
7月14日 143 136 7 74
7月15日 165 136 29 82
7月16日 286 163 123 82
7月17日 293 138 155 86
7月18日 290 94 196 95
7月19日 188 54 134 93
7月20日 168 255 -87 80
7月21日 237 201 36 84
7月22日 238 254 -16 77
7月23日 366 85 281 100
7月24日 260 62 198 106
7月25日 295 52 243 113
7月26日 239 158 81 105
7月27日 131 340 -209 88
7月28日 266 294 -28 79
7月29日 250 351 -101 66
7月30日 367 329 38 32
7月31日 463 177 286 44
8月1日 472 472 77
8月2日 292 176 116 82

ちなみにこれは「検査が足りていない」と言われている愛知県の数値。新規感染者に比べて退院者が少なく"現在感染中"の人が積み重なっている状況である。よって、愛知県で十分な検査をした場合、もっと数値が大きくなると思う。

日付 曜日 新規 退院 差分 差分の7日間移動平均
7月19日 25 3 22
7月20日 27 0 27
7月21日 15 0 15
7月22日 59 2 57
7月23日 58 3 55
7月24日 97 2 95
7月25日 63 7 56 47
7月26日 78 1 77 55
7月27日 86 5 81 62
7月28日 76 12 64 69
7月29日 110 6 104 76
7月30日 167 22 145 89
7月31日 160 2 158 98
8月1日 187 25 162 113
8月2日 181 25 156 124

私の見解

7月の東京は4月の東京と比較すると安全である。(コロナ以前より安全である、と主張しているわけではない。あくまで4月と比較してである。念のため)。

具体的にはOData: 新型コロナ: 国別リスク比較分析:で見る"何人に1人、感染中"の数値も、東京都は「4296人に1人、感染中」とある。これ、4月の時点ではMAXでも「4000人に1人、感染中」程度であり、そもそも市中感染者の数は4月より少ないのと、4月よりも軽症者をカウントしてこれなので、4月に比べた市中感染者の数は1/2~1/3程度ではないかと予想している。

今後の展望

とはいえ、第2波が来てから感染者は増え続けているのが現状だし、これで8月末に1,000人を超えるようなことがあれば、さすがに拡大が止められない気がする。夏から秋、そして冬になるし。

ひとまず東京都は夜22時以降、酒類を提供する店への営業自粛を要請したが、効果が出たとしても2週間後だし、その程度で感染拡大が止まるとは思えない。とはいえ、これ以上の自粛要請は経済に多大な影響を与えるので、何とか感染者の増加を食い止め、一定レベルで止める程度の自粛行動を見つけていかないといけない。

思うに、コロナウイルスを怖がっている割には平気で2m以内に接近して話しかけてきたり、手の消毒がおろそかになっていたりと、雰囲気でコロナウイルスを怖がっている節はあるため、個人個人が感染症対策の原理原則を守って行動するしかないのかなぁ…と思うけど、それって4月から言われてるけど全然浸透してませんよね。町のソーシャルディスタンスの看板が完全に飾りと化している。

唯一の救い(?)は、感染者の数が多くて、知り合いが感染する確率も増えている、ということ。実際、私の友達の知り合いの友達(遠い)もCOVID-19に感染したという話があり、自分の身も改めて引き締まる思いがした。検査が増え、感染者が増えることで当事者意識が生まれ、行動が変わる可能性はある。

この先、しばらくウイルスとは共存が必要であるため、リスクを取って音楽ライブやスポーツイベント、飲み会をする、という結論になりそうである。それならそれはリスクと割り切って、日常生活の無駄な所ではリスクを抑えて、賢く振舞うべきである、と思う。

参考になるソース

いつものグラフ

過去の記録