政府はもっと真面目に感染拡大傾向を予想して、重症者・死者が増えるのを未然に防いでほしい

今回は提案です。

第3波の感染者数は減少傾向にあるけど、重症者・死者数は増え続けている。感染者が増えれば、1か月後に重症者・死者も増えるので当然である。なので「重症者・死者数は増え続けている!最大更新!ヤバい!」とか言うのは手遅れであって、その前段階の感染者の増加、もっと言うなら 感染拡大の兆候をキャッチして、政府として行動を抑制する強いメッセージを出すべきである。

今の状況を企業で言うなら、売上目標を達成するために、売上そのものを見ている状況である。例えば、あと1週間で一億円売り上げないといけないとして、そこから努力してもどうにもならないわけで…。

  • 営業が顧客にアプローチしている数
  • そこから来た引き合いの数
  • 受注確度と金額予想

など、売り上げにつながる各種指標をウォッチし、早めに対策を考えることが必要である。

どうすればいい?

  • 実効再生数
  • 感染者数
  • 繁華街への人出の多さ

の3つを指標として、政府のメッセージを出していく。

分かりやすいのは実効再生数と感染者数。例えば、感染者数が50人で実効再生数が1.1の場合、14日後の感染者数はどうなるでしょう?答えは190人。1.1^14 = 3.78であるため50*3.78≒190となる。これが複利効果。「感染者数が50人」「実効再生数が1.1」をぼけ~っと見ててもヤバさに気づかない。

「繁華街への人出の多さ」について。人が動くと感染は拡大する。今日の人の動きは14日後の実効再生数に影響する。「繁華街への人出の多さ」が基準値以上であれば、14日後の実効再生数が1.0以上である可能性が高い。今回あげた指標の中で唯一未来を予想できる指標であるため、実は最重要。

データは新型コロナウイルス 街の人出は? 全国18地点グラフ|NHK特設サイト|NHKなどを確認すれば分かる。

この3つの指標をウォッチすれば、14日後の感染者数・1.5か月後の重症者数・死者数はかなり正確に予想できるはず。

東京都の数字で検証

PCR検査体制が十分となった2020年5月以降で検証。

2020年5月

GWのステイホーム週間となっていたが、4月の緊急事態宣言の影響でこの時期に感染は収束しつつあった。実効再生数、繁華街への人出ともに少なく、この先14日間は少なくとも感染者が減少し続ける事が予想できる。

2020年7月

7月22日からgotoが開始されようとしていたが、直前の7月16日に東京が取り消しになった時期。画像は7月1日の情報だが、実効再生数は1.0以上、繁華街の人出も特に減少していないので、この先14日間は実効再生数が1.0以上となることが予想される。

これを考えていれば、直前に東京除外などバタバタしなくてよかったのに。

2020年10月

東京をgotoに追加して秋の行楽シーズンやってた時。ここらへん、実効再生数は1.0前後をいったり来たりしていたけど、8月から比べて人出は徐々に増えてたから(補助線引きました)警戒すべき時期ではあったと思います。

まとめ

そんなわけで、未来予測できる各種指標は出そろってきているので、政府は適切な指標をウォッチして医療崩壊ラインを超える前に早めに対応入れてほしいと思いました。感染者が増えてから対策を考えるのでは遅すぎますわ。

いつものグラフ

過去の記録